MOON STONE

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野点

2006-05-10 18:01:23 | ジョジョの奇妙な冒険
花京院の白く繊細な手が茶筅を丁寧に操る。シャカシャカと小気味よい音が聞こえる。
空条邸の庭が鮮やかな新緑で彩られたある日曜日、お天気がよいからと承太郎と花京院は野点のお茶会を楽しんだ。二人はホリイから茶道を習っているので日曜日には二人だけのお茶会を楽しんでいる。庭に緋色の毛氈を敷き5月の風を感じながらお茶をたてる。
「どうぞ一服。」承太郎は花京院が丁寧に入れてくれたお抹茶を味わった。程よい苦味が口腔に広がる。
「お手前がうまくなったな。」「それでも子供のころからやっている承太郎にはかなわないよ。」「お袋が筋がよいといっていたぜ。」「僕もお茶を始めてから両輪から姿勢がよくなったといわれたよ。」「茶室でのお茶会も楽しいが、この季節は一番の伊達に向いているぜ。」「これから蒸し暑くなる前の楽しみだね。」二人は丁寧に入れられたお抹茶を味わった。5月の風が新緑の木々を揺らす。
お茶菓子をいただいた後、「承太郎、僕のもうひとつのお手前を味わってほしい…」花京院は承太郎の唇に自分のそれを重ねた。「んっ…うゥ…」舌が口腔内で絡まるたびにお抹茶の苦味とお茶菓子の甘味、キスの甘味が混ざり合い、承太郎を練りきりのように甘い官能の世界にいざなう。キスを交わしながら着物の袂に手が伸びる。
「典明、ここじゃ…」せめて部屋でといいそうになった承太郎の唇は花京院のキスで再びふさがれた。「大丈夫だよ、ここは承太郎の家なんだから…」確かに庭は広いので周りから見られることはないし、ホリイも外出している。しかしもし突然ホリイが帰ってきたら…それでも繰り返されるキスは承太郎から確実に理性を奪うと同時に官能を与えた。
「お茶菓子の跡は承太郎を味わいたい…」「お茶菓子代わりに俺を味わってくれ…」花京院は承太郎の耳たぶ、首筋に舌と指を這わせると着物の袂を空け、ピンクの砂糖菓子を思わせる乳首を口に含み吸った。「ア…あ、ん…はァ…あ…うゥン…」「もう硬くなってるよ、いやらしくてかわいい僕の承太郎…」舌で転がし歯でつつくたび、承太郎の体は藤の房のようにしなる。
花京院は承太郎の乳首を片方づつ吸いながら、空いた手を着物の中に入れ、脇の下、脇腹、臍の周り、背筋、裾の奥の太ももへと這わせた。茶筅のように繊細な指先と袱紗のように柔らかな下が織り成す愛撫の快感に承太郎の体は波打ち、肌は鴇色に染まる。はだけた着物と緋色の毛氈が快感に身をよじらせる承太郎をよりあでやかに彩る。見られるかもしれないというスリルと庭での開放感が二人を大胆にさせた。
「ここだってもうこんなだよ…」花京院は承太郎の着物の裾を割ると、甘く熟れて蜜を滴らせる果実を口に含み吸った。「承太郎の、大きい…」「はァ…う、んゥ…典、あき…」柔らかな舌が先の割れ目、くびれ、縫い目と這い回り、指先が趣旨を転がすたび、承太郎の体は快感に波打つ。
「のり…明、もう、だ、だめだ…で、出るっ…」承太郎は花京院の口腔に薄茶のように甘美な果汁を流し込んだ。「承太郎の、美味しい…」「典明、俺も…」承太郎は花京院の着物の裾をめくり上げ、甘く熟れた果汁を流し込んだ。
「むぐっ、んうぐっ…うゥ…典明の、甘い…」「承…たろう、う、うますぎる…そんなに動かしたら…」花京院は承太郎の頭を愛情を込めて撫でながらうっとりとフェラチオの快感に身を任せていた。「じょう…太郎、僕も、で、出そう…ァ…」花京院は承太郎の口腔に大量の果汁を迸らせた。「典明の、美味しい…」「承太郎、愛しているよ…」二人は果汁と蜜に濡れた唇を重ねあった。初夏の太陽が上気した二人の肌を美しくも官能的に彩る。
花京院は承太郎に獣のポーズを取らせると着物の裾をめくりあげた。練り切りのように白いお尻があらわになる。「アン、恥ずかしい…」「お茶菓子も美味しかったけど、承太郎のお尻も美味しそう…食べちゃいたい…」花京院は承太郎のお尻に頬ずりし、すべすべした感触を味わった後、割れ目を開き、咲きかけの蕾に指を入れて蜜壷をかき回した。指が中で蠢くたびに溢れ出る蜜がお尻を伝い毛氈にしみこむ。「お願いだ、典明のがほしい…」「そろそろかき回してあげるよ…」花京院は承太郎の蕾に果実をあてがい一気に貫いた。
「ヒイっ…イ、いい、ァ…はァ…典、あき…もっと…奥まで…ほしい…」「じょう…たろう、よくしまって…すごく、いいよ…」二人は獣のように腰を動かし快感を求め合った。先ほど味わったお抹茶が媚薬の役割をもたらし、快感をさらに増幅させる。着乱れて肌に絡みつく着物が二人をより淫らに、かつ美しく彩る。花京院は承太郎を貫きながら耳たぶに軽く歯を立てる。
「ゥ…う、典…あき、もう、い、イキそうだ…我慢できない…んう、ォォォォォ…」「承…たろう、僕も…二人で、イこう…ァ…」二人はほぼ同時に快感の頂点に達した。瞬間、キスを交わした。獅子脅しの音が響く。
オルガズムのあと、二人は着物を着乱れたまま毛氈の上で抱き合い余韻を味わっていた。火照った肌にそよ風が心地よい。「出歩くデートも楽しいけど、二人でこうしてお茶を味わうデートも楽しいね。」「デートには形式はない、二人で楽しい思いができるかだ。」「また二人で野点のお茶会したいね。」「今は初夏だが、秋になってからのお茶会も風情がありそうだ。」五月晴れの空と庭の緑に見守られ、二人はもう一度キスを交わした。
上空を一羽のツバメが横切った。
コメント:以前うちのHPでお茶会の話を書きましたが、今回は少しアレンジして野点にしてみました。高校生でお茶をやるなんてずいぶんセレブな二人です。