関西ミドル 雑記帳
不動産賃貸業 元ゼネコン勤務
 

頁岩  


ケツ岩 頁岩 けつ岩 

シェール Shale ともいう。
泥岩の一種。
一定方向に薄くはがれる性質をもつものをいう。この性質は層理や葉理と平行で,粒子の配列状態に基づく1次的なものである。これに対し,堆積後に,圧力などにより2次的に剥離(はくり)面を生じたものは粘板岩という。

1/16mm以下の粒子(泥)が水中で水平に堆積したものが脱水・固結してできた岩石のうち、堆積面に沿って薄く層状に割れやすい性質があるもの。「頁」の字は本のページを意味し、この薄く割れる性質から命名された。 率直に言えば泥が堆積してできた岩石のうち、薄く割れる性質を持たないものを泥岩(シルト岩・粘土岩)と呼ぶが、泥岩と頁岩の間に本質的な違いはないので、頁岩は泥岩の一種とする考え方もある。

また、弱い変成作用を受けて硬くなり、やや厚い板状に割れるものを粘板岩(スレート)と呼び区別する。


未風化の状態では,真の頁岩は,他の成層岩より性質が悪いということはない。
 しかし,頁岩という用語は,しばしば,まだ岩石の性質を獲得していない,強く圧密された粘土堆積物に用いられる。
 このような,いわゆる頁岩は,トンネル内で押し出し性,あるいは膨潤性岩石のように挙動することがある。
 
 地層が砂岩,あるいは石灰岩と十分に固結していない頁岩からなる一続きの水平層である場合,トンネル掘削時には,両側の側壁の岩盤が徐々に圧縮を受けたり,天盤の沈下を伴うのが普通である。
 さらに,いわゆる頁岩と岩石の間のすべりに対する抵抗が比較的小さいので,天盤をまたぐ位置にある上方の岩盤の支持力が非常に低下することがある。
 したがって,このような地層の場合,天盤からの圧力は,非常に塊状でシームが多い岩盤と同様に,非常に大きくなることがある。
****************

<日経コンストラクション>
トンネル掘削現場の真上が陥没しアパートの一部崩壊、オーストラリア
2005年12月13日
オーストラリアで11月2日、NATM工法で掘削していたトンネルの真上の地面が深さ25m、10m四方にわたって陥没した。トンネルは、シドニーの北75kmでPFI(民間資金を活用した社会資本整備)方式によって建設している高速道路のレーンコーブトンネル。出口ランプのトンネルと換気用のトンネルとが地下で接続する真上が崩れた。陥没によって、地上にある3階建てのアパートの一部が崩れたが、作業員や住民に死傷者はいなかった。

 

トンネルの設計と施工は、ティース・ジョン・ホーランド社が担当。まず、ロードヘッダーを使って高さ約7m、幅約8mのトンネルの断面を2.5mずつ掘進する。次に、ロックボルトを地山に打ち込み、トンネルの壁面に厚さ75mmのコンクリートを吹き付ける。

 

陥没の原因は、トンネルの掘削によって露出した頁岩(けつがん)とみられる。粘土が固結して硬くなった頁岩が湿気を吸収して膨張した結果、もろくなって崩れた。



 



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« FTA ETA 「局地的な大... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。