関西ミドル 雑記帳
不動産賃貸業 元ゼネコン勤務
 



無抵抗主義は、現代の国際社会の常識では「悪」である 
東京国際大学教授・村井友秀

今、世界中の多くの国では、平和主義は無抵抗主義と同義であると見なされている。
野蛮な軍国主義に抵抗しない無抵抗主義は、現代の国際社会の常識では悪である。
現代の世界で正義とされている「反軍国主義」は軍国主義に抵抗する。
悪に抵抗しない平和主義は正義ではない

「平和主義者が暴力を放棄できるのは、他の者が代わりに暴力を行使してくれているからだ」
(ジョージ・オーウェル)。

数年前にアーミテージ元米国務副長官は、尖閣諸島を米軍が守ってくれるのかという日本人記者の質問に怒気を含んで答えた。「日本の兵士が米軍の前で戦っていれば米軍の兵士も戦う、横で戦っていても米軍の兵士は戦う。しかし、日本の兵士が米軍の後ろにいれば米軍は戦わない」

≪正義の戦いにも犠牲は生じる≫

 現代の国際法と国連は、自衛戦争、植民地独立戦争、民族解放戦争などを正義の戦争と定義している。さらに、人権を蹂躙(じゅうりん)され虐殺されている人々を助けるために国連が紛争地に武力介入する「保護する責任」に参加するように国連は加盟国に求めている。


 日本が正義の戦いに参加する場合、今の日本に欠けている部分がある。正義の戦いでも必ず死傷者が発生する。戦後の日本は戦争を無視し戦争から目を背けてきた結果、死傷者に対する感受性の高い国になった。正義の戦いに参加するためには、相応の犠牲を払う覚悟が前提になる。

現在、日本は隣国から強い軍事的圧力を受けている。不当な暴力を抑止するためには、戦う強い意志と強い軍事力を明示することが効果的である。

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