スマートグリッド
次世代送電網
2010年05月18日
三菱電機は2010/5/17、2010年度から2年間で約70億円投資し自社でスマート・グリッド(次世代電力網)の実証試験設備を導入すると発表した。20年以降の送配電網を想定し、関連技術や製品開発を進める。民間企業が独自にスマート・グリッドの実証試験に乗り出すのは初めて。
電力の流れを供給側・需要側の両方から制御し、最適化できる送電網。
専用の機器やソフトウェアが、送電網の一部に組み込まれている。
ただその定義は曖昧
そもそも、オバマ政権が、米国のグリーン・ニューディール政策の柱として打ち出したことから、一躍注目を浴びることとなった。
従来の送電線は、大規模な発電所から一方的に電力を送り出す方式だが、需要のピーク時を基準とした容量設定ではムダが多く、送電網自体が自然災害などに弱く、復旧に手間取るケースもあった。そのため、送電の拠点を分散し、需要家と供給側との双方から電力のやりとりができる送電網が望まれている。
スマートグリッド化を進めることによるメリット
1.ピークシフト(昼間電力消費の一部を夜間電力に移行させる方法)による電力設備の有効活用と需要家の省エネ
2.再生可能エネルギーの導入
3.エコカーのインフラ整備
4.停電対策
スマートグリッド欠点
例えばセキュリティ上の問題。スマートグリッドのインフラには、高度な通信システムや技術が結集することになる。そこに対する不正操作やウイルス感染などの対策はまだ不十分と言われており、今後セキュリティの脆弱性の克服が必要になるだろう。
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