トンネル掘削時に行う吹付コンクリートの施工に際し使用する液体急結剤
吹付けコンクリートにおける粉体急結剤は、様々な地質を呈する日本の山岳トンネルに対応でき、安全性の高い支保を実現するために、我が国独自の技術として長年にわたって培われてきた。
一方、欧米では液体急結剤が主流であり、施工環境の保全や優れた付着性による合理的な施工がなされてきた。
スラリーショットシステムでは、粉体急結剤の中でも長期耐久性に定評のあるCSA(カルシウム・サルフォ・アルミネート)系の粉体急結剤をスラリー化して使用することにより、液体急結剤の特徴である粉じん低減などを兼ね備えた吹付け施工が可能となった。
特徴
粉体急結剤をスラリー化するため発生粉じんを低減でき、施工環境を改善できる。
壁面への付着性が向上し、リバウンドの低減が図れる。
繊維補強吹付けコンクリートでは、問題となる繊維リバウンド の低減が可能。
粉体急結剤をスラリー化してコンクリートに添加するため混合性が改善され、均質な吹付けコンクリートを実現。
CSA系の粉体急結剤を用いるため、ベースコンクリートの水和を阻害せず、優れた強度発現と耐久性を実現。
現行の吹付けシステム(湿式・乾式)に速やかに適用が可能。