合弁会社
合弁会社とは、複数の企業の共同出資により設立された会社のこと。
企業が海外で事業展開する場合に株式の100%所有によって経営の完全支配の形態をとらないのは、当該国の法律的強制、資本進出先の住民感情への配慮、優遇税制による節税等の理由から。
3社以上の出資で作られた合弁会社はコンソーシアムと呼ばれる。
合弁事業を行うことを目的として設立する場合がある。
合弁事業
企業や国家などの複数の異なる組織が共同で事業を行うこと。
また、その事業のこと。
新規分野に進出する場合や海外に進出する場合などに行う場合が多い。
特定の目的に特化して事業を行う場合が多い。
また、合弁会社を設立して行う場合も多い。
国家や企業が新規分野に取り組む場合において、単一組織で実施すると様々なリスクを抱えることから、複数の組織が共同で取り組み、お互いの弱点を補うことでリスクの分散を図ると共に事業の成功の確度を増す効果がある。
企業活動における合弁事業は主に新規プロジェクトへの参入や海外に新規進出する場合の足場造りに多く用いられる。
いずれの場合も特定の目的を達するために複数の企業が出資する新たな企業(合弁企業、合弁会社とも)を設立し、出資者の間で出資比率や収益の分配方法、企業統制の方法(どの企業が代表取締役を出すか、等)の取り決めを行い、これに基づいて実施される。
合弁企業が株式会社であっても、外部からの新規出資者を募ることは極めて少ない。
いわゆる企業合併や単なる業務提携と異なるのは、合弁により行われる事業が特定の目的に特化していることであり、別の分野では引き続きライバル関係にある事業者同士が手を組むケースがあることである。
****************
GMがトヨタとの合弁会社から撤退
2009.6.30 07:51
米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)適用を受けて経営再建中の米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は29日、トヨタ自動車と折半出資する合弁会社ニュー・ユナイテッド・モーター・マニュファクチャリング(NUMMI、カリフォルニア州)から撤退すると発表した。
日米最大手による自動車協力の象徴的事業は、米市場の苦境とGMの破綻によって、25年の歴史に幕を閉じることになった。
NUMMIは1983年にGMとトヨタが設立で合意。
トヨタから低コストで能率の高い生産ノウハウを習得したいGMと、日本車輸出拡大による貿易摩擦の最中、日米経済協力のモデルにしたいトヨタの思惑が一致したものだ。
GMが82年に閉鎖した同州フレモントの工場を使って84年に生産開始。
GMはポンティアック・ヴァイブ、トヨタはカローラやピックアップトラックのタコマなどを製造し、従業員数は約5400人に上る。