関西ミドル 雑記帳
不動産賃貸業 元ゼネコン勤務
 



ヘッジファンド
Hedge fund

ヘッジファンドは米国で生まれた私的な投資組合(特定・少数の投資家や金融機関などから出資を受ける)の一種。
規制の及ばない租税回避地域に設立する投資会社も多くある。

ヘッジファンドとは(all about記事)、あらゆる金融商品をターゲットにして、空売りも行うファンドのこと。

ヘッジファンドがターゲットにするのは、株、株価指数先物、債券、債券先物、商品先物、通貨などに及ぶ。
また、買いのみならず、空売りも行う。
あらゆる金融商品で、あらゆる手法を使って縦横無尽に投資を行うのがヘッジファンドの手法である。ヘッジファンドの活動は1970年代から徐々に活発になり始め、1990年代には世界の金融マーケットの主役に躍り出る。政府の為替介入をヘッジファンドが打ち負かすという事態まで頻発するようになった。21世紀に入ってからはそれほど派手な活躍は見られないが、比較的小規模なヘッジファンドが多く活動する状況となっている。

ジョージ・ソロス氏が率いるクォンタム・ファンド(各国の金利・通貨政策の歪みを狙って大きな資金を動かす「マクロ・ファンド」)が有名で、極めて投機的なファンドと思われがちである。 しかし、「へッジ(リスク回避)」という名前が示す通り、リスクをコントロールする様々なタイプがある。

投資内容などの情報開示義務がないため、公式な統計がなく実態が明らかにされていないが、ファンド数は3,000~4,000、純資産規模は4,000億ドルにも達しているという推計もある。
融資やデリバティブ(先物、オプション、スワップなどの金融派生商品)などを活用しているため、取引規模は純資産をはるかに上回っているとされている。

1998年夏のロシア金融危機に続き、実質破綻したLTCM社(Long Term Capital Management)の運用資産は異例の規模で、ピーク時には純資産の26倍の1,250億ドルに達し、更にその10倍のデリバティブ取引の契約残高があったといわれている。
したがって、予想外の相場変動になった時には巨額の損失を被ることになる。
国際的な金融不安につながる懸念から、ニューヨーク連銀の仲介でLTCM社が救済(9月23日、欧米金融機関14社が36億ドル出資)されたことにもうなずける。
 
************(大蔵省広報誌「ファイナンス」99年7月号

「ヘッジファンド」を正確に定義することは困難である。
通常、この言葉は、証券、通貨、商品等に対する積極的な投資・裁定取引を行っている私的な投資会社・パートナーシップの総称として使われている。

バーゼル銀行監督委員会の報告書は、その定義の困難を認識しつつ、ヘッジファンド等の「高レバレッジ機関」の特徴として、
①直接的な規制・監督をほとんど受けていないこと、
②規制対象金融機関や上場会社に比べ、ディスクロージャー義務が極めて限られていること、
③レバレッジが高いこと、
を挙げている。

その上で同報告書は、レバレッジが高いことにより市場価格の大幅な変動に対するエクスポージャーが大きくなり、市場の動向如何により高レバレッジ機関の取引相手あるいは債権者を大きなカウンターパーティー・リスクに晒すことになることに注目し、金融機関が高レバレッジ機関と取引するに当たってリスク管理を徹底する必要性を提言している。



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