Social Networking Site
参加者が互いに友人を紹介しあって、新たな友人関係を広げることを目的に開設されたコミュニティ型のWebサイト。
共通の趣味や興味を持つ人がインターネット上で交流するコミュニティーサービスの一種だ。ブログ(日記風ホームページ)や掲示板といった完全公開型のコミュニティーとは異なり、書き込んだ内容を見せる相手や参加するメンバーを、会員自身が限定できるのが魅力だ。
会員になると、日記やメッセージを書き込める。自己紹介も公開できるところが多い。国内最大手は会員数200万人に迫る勢いのイー・マーキュリー(東京・渋谷)が運営する「ミクシィ(mixi)」だ。
自分のプロフィールや写真を公開する機能や、新しくできた「友人」を登録するアドレス帳、友人に別の友人を紹介する機能、サイト内の友人のみ閲覧できる日記帳、友人間でのメッセージ交換に使う掲示板やカレンダーなどの機能が提供される。
有料のサービスもあるが、多くは無料のサービスとなっており、サイト内に掲載される広告や、友人に本やCDなどの商品を推薦する機能を設け、そこから上がる売上の一部を紹介料として徴収するという収益モデルになっている。
招待制を採用しているSNSが少なくない。会員の誰かに招待してもらわないと、新たに会員になれない仕組みだ。招待する側は、後で新会員がトラブルを起こすと自分の招待責任が問われるので、信頼できる人物しか招待したがらず、結果的にメンバーの発言に一定のルールやマナーが保たれるという仕組みだ。
無礼な物言いや無責任な発言がしにくい環境を作りやすいことや、同じ趣味を持つ仲間が集まることなどから、新たなネットサービスとして日本でも浸透が進んできた。ターゲットを絞り込んだ広告やマーケティングのツールとして活用する動きも出始めた。携帯電話向けSNSも広がっている。ビジネスでの人脈作りに生かすユーザーも増えつつある。
[2005年11月17日/IT PLUS]
ソーシャルネットワーキングを悪用、女性から現金詐取
インターネットを悪用した詐欺事件で起訴された奈良市内の男が、トラブル防止を目的に利用者を限定する「ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)」上でも複数の女性から数百万円をだまし取っていたことが16日、大阪府警の調べで分かった。実名性の高さを売り物にするSNSには知人の紹介がないと加入できない。府警はSNS絡みの初の詐欺事件の立件に向け捜査している。
不特定多数が参加するインターネットでは、サイトやブログ(日記風の簡易型ホームページ)を公開した場合に悪口などを書き込まれるトラブルが続発。米国発祥のSNSではトラブル防止を目的に、知人の紹介で加入した後に自分の簡単なプロフィルを公開するシステムで、日本でも「実名性が高く、安心して利用できる」と、SNSサイトへの加入者が急増している。 (07:01)