関西ミドル 雑記帳
不動産賃貸業 元ゼネコン勤務
 



上町(うえまち)断層帯は、大阪府豊中市から大阪市を経て岸和田市に至る活断層帯である。
全体として長さは約42kmで、ほぼ南北方向に延びており、断層帯の東側が西側に乗り上げる逆断層であるとされていた。

しかし、大阪府の最新の被害予測が2006年3月28日、明らかになり、
①従来は豊中市から堺市付近までの約32キロとされていた上町断層は、南の岸和田市付近まで約14キロ延びている
②大阪市内でも枝分かれした二つの断層がある――などが新たに確認され、総延長は約58キロに達することが判明した。

上町断層を震源にした直下型地震が起きた場合の地震の規模を示すマグニチュード(M)の想定は、阪神大震災級の7.3から7.8に変更された。

さらに奈良県境の山脈に沿って、大阪府枚方市から富田林市にかけて走る生駒断層も、従来より2倍近く長い約54キロと判明。地震の規模はM7.7(96年想定M7.2)で、全壊29万6千棟(同22万7千棟)、半壊24万9千棟(同25万7千棟)と修正された。

 このほか、有馬高槻構造線(神戸市北区―大阪府島本町付近、約56キロ)や中央構造線の一部(淡路島東南沖―奈良県香芝市付近、約90キロ)についても、断層や地震の規模、建物被害の予測値がそれぞれ拡大した。

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上町断層帯の平均的な上下方向のずれの速度は、約0.4m/千年であったと推定される。最新活動時期は、約2万8千年前以後、約9千年前以前であった可能性があり、平均活動間隔は8千年程度であった可能性がある。

断層帯の将来の活動

上町断層帯では、断層帯全体が一つの区間として活動した場合、マグニチュード7.5程度の地震が発生すると推定される。
また、その時、断層近傍の地表面では東側が西側に対して相対的に3m程度高まる段差や撓みが生ずる可能性がある。
本断層帯の最新活動後の経過率及び将来このような地震が発生する長期確率は幅があるが、その最大値をとると、本断層帯は、今後30年の間に地震が発生する可能性が、我が国の主な活断層の中では高いグループに属することになる。




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