散策の記・きのう&きょう!

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国立平和祈念館での祈り

2009-08-18 21:11:54 | Weblog
原爆死没者慰霊碑に隣接して、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館がある。
 建物は門型コンクリート、正面に銘文があり、奥には原爆投下時間、8時15分を表した、モニュメントがある。周辺は建設当時の被爆した瓦礫等が置かれている。
 地下1階では被爆体験記、被爆者の遺族友人の書いた証言等の資料が収集さられている。研修室では、被爆体験記朗読会が開かれている。
 1階から2階ヘは円形のスロープ道で下って行く。途中に原爆投下の経過、被害の状況説明等を見ながら追悼空間に到着する。円形建物で天井を12本の柱で繋ぎ、悲しい時代と私達の現在を繋ぐ象徴とされている。
室内は原爆死没者を追悼し、平和について考える追悼空間場所である。中央に水盤があり原爆投下時8時15分を表している。壁面には爆心地から見た被爆後の街並を、死没者(20年12月まで)14万人と同数のタイルを用いてパノラマで表現している。その下には被爆当時の広島地域の町名が表されている。
椅子に座って静かに眺める。水盤の時計は投下時間を表し、水を求めて亡くなった悲しさを表している。パノラマの町名を追う。投下位置「島病院」「原爆ドーム」「本川小学校」「各銀行街」数名の知人の名前が浮かぶ。それは未だに何も残されたものはない。眺めていると、原爆投下時の大惨事が64年前とは思えない姿で回想されてくる。
「追悼の空間」は、静かに、ゆっくり考える場所である。

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