散策の記・きのう&きょう!

日々の散策、思いをのんびりと記したい.

時忘れじの塔

2007-09-07 09:35:01 | Weblog
 上野恩賜公園。現役時代には、なかなか立ち寄れない場所であった。 いまは、少し時間があれば、のんびりと散策して見る。
 広大な緑の山々に歴史、文化、芸術が格納されていて、薫り高い公園なのだ。
 静かな桜並木を歩いていると、初めて見る像が目につく、時計台の門型のなかに平和の母子像が立つ。背面には千羽鶴が飾られている。「時忘れじの塔」と揮毫されている。
 初代、林家三平の妻、海老名香葉子さんの寄贈である。
 関東大震災(大正12年)東京大空襲(昭和20年)、東京には想像もできない、悲しい歴史のあったことを、この緑の美しい上野公園を行き交う人々は思いだし、平和な時代への時をつなげる目印として、この時計台を寄贈する。と書かれている。
 関東大震災から84年、大東亜戦争から62年、忘れ去られようとしている、人類の悲劇と平和を、この像と共に語り伝えて行くことの大切さを感させられる。
 東照宮に燃え続ける「原爆の火」とともに戦争の悲惨と、平和の有り難さを、語り続けている上野恩賜公園である。