散策の記・きのう&きょう!

日々の散策、思いをのんびりと記したい.

広島・68回目の原爆忌

2013-08-14 16:16:37 | Weblog
 8月6日、広島は68回目の原爆忌を迎えた。
 テレビの前に座っていると、86年前を思い出す。雲1点のない快晴の広島、診療所の椅子に座り中心街を眺めていた。8時15分、ピカーピカーピカーの白青燭の閃光、「ドーン」地中を持ち上げる大音響、建物は崩れ直前、戸棚は倒れ物は落ちてくる、掛け物がバタバタと落ちる中を無我夢中で外に飛び出し、防空壕に走り込んだ。これが原爆投下時の、私の記憶である。
 8月6日、午前8時、広島平和公園で平和記念式典(原爆死没者慰霊式・平和祈念式)が開かれた。
 今年度の死亡者、5859人の名前が慰霊碑に納められる。死没者は286,818人となったようだ。献花が終わり、8時15分参列者50,000人、全国の人々が悲しみの黙祷に入る。
 松井市長の安全宣言、核兵器は「絶対悪」とし世界の指導者に核廃絶を訴えた。また、被爆地広島を平和主義を体現する地と強調、核保有国、原発輸出可能原子力協定交渉に懸念を示した。
 こども代表の2人は、原爆を生き抜き、あの日から目を背けず、被爆の事実、被爆の思いを世界の人々に伝えたい。平和とは安心して生活出来ることです。「さあ一緒に平和を作りましょう、大切なバトンをつなぐために。」
 安倍首相の挨拶、日本は唯一の戦争被爆国民である、核兵器のない世界を実現してゆく責務がある。今なお苦痛を忍び原爆症の認定を待つ人々に原爆症の認定基準の見直しに最善を尽くしたい。また福島第1原発の事故を踏まえ、原子力の安全利用を世界に先駆けて行く等、原発再稼働にも意欲を示した。
原爆投下から68年回目の記念式典。世界を挙げて核廃絶が叫ばれるが、果たして進行しつつあるのか、? イエスの言葉を聞くのは、未だ未だ遠いさを感じる。  

写真 広島・平和記念式典 デレビより