万世六兵太の乾坤一擲!

阪神と競馬を愛し、歴史を実学として学ぶ万世六兵太による単勝・複勝の競馬の展望・予想・勝負ブログ、日々のつぶやきも少々

フェブラリーSの展望(2)~やっぱり格じゃないの?~

2010年02月19日 20時27分35秒 | 次レースの展望(個人的備忘録)
虎:もう金曜日だぞ。フェブラリーSの大体の見通しはついたのか?

万:自分は芝の馬は1頭を除いて全部斬ることにしたからそんなに迷いはない。

局:で枠順の方は決まったんですよね。

万:ああ。下に書いてある。

万:ダートの有力馬がどちらかというと内側で、芝の有力馬が外側になったな。東京のダート1600mは外からの方がダッシュがつきやすいから。芝の先行馬にとっては願ったりというところだと思っているし、位置取りに関してもそんなに苦にはしないだろうな。

虎:しかしまあ過去の成績をみると極端だな…。

万:何がだ?

虎:枠順だよ。中山開催の03年はともかくとして外側の枠の方が多く来ている傾向があるぞ。

万:普通は内側が距離ロスを防ぐということで有利なはずだが、そう言われてみると確かにおかしいな。

局:なんでですかね?

万:芝の方がダッシュがつきやすい。外側の方が芝を走る距離が若干長いからじゃないのかな?そのせいで内側の馬が外からかぶせられて直線でも前が開かないとか、位置取りが難しいんじゃないのかな。

虎:内側の馬がここまで極端に着外だと今回の枠順も何か嫌な予感がするがな。

万:あと注目は騎手かな?武豊騎手と外人騎手、あと現在または過去に地方所属だった騎手に注意ということだね。

局:地方はダートが中心ですからね。

虎:というかダートだけだろ。

万:あと大きな頭荒れはないのも注目だね。去年は6人気のサクセスブロッケンが勝ったが、今考えると6人気ってありえない気もするな。次に行こう。


万:ここからは上が過去10年のデータ、下が今回の出走馬のデータということで比較しながら見てください。前走成績です。一番最初に前走成績で上げた通りJCD、東京大賞典、川崎記念のGⅠと根岸S、平安Sの前哨戦からの馬がほとんどです。

虎:着順などをみると最悪でも複勝圏内に入っていないと厳しいな。

万:ただ前走GⅠの場合は甘めに判定して不問でも差支えはないと思う。ただ重賞クラスなら勝ちじゃないと厳しいだろうな。

局:前走芝のレースからきている馬も3頭いますね。

万:イーグルカフェとアグネスデジタルはダートと芝でGⅠ勝ちがある。イーグルカフェの
場合は前々走のJCD(中山開催)で1着の後に有馬記念に出ている。こういう馬の場合の芝成績は不問でもいい。本当の例外はトゥザヴィクトリーくらいだ。そういう意味でも芝⇒ダートの馬は厳しいとみるべきだろう。次に行こう。


局:次はGⅠ成績ですね。ところで( )のGⅠは何を表しているんですか?

万:今回はダートレースなので芝のレースは参考成績程度ということで( )の表示をしてある。これ以降は重賞実績を示す際に今回の舞台と違う重賞だったら( )を表示して参考成績程度という風に表すことにする。

虎:じゃあ例えば天皇賞の重賞実績データで(JCD)とか書いてあったら「JCDはダートレースです」ということを示すんだな。

万:そういうことだ。

局:こうしてみるとなんだかんだでGⅠ実績の馬が多いですね。

万:1年以内に絞ってもダートGⅠ勝ちの馬がほとんどだ。勝ち馬の10頭中8頭が、芝またはダートでのGⅠで複勝圏内に入っているし、6頭はダートGⅠ馬だ。

虎:複勝圏内30頭だと13頭がダートGⅠ馬、21頭は複勝圏内に入っているか。ダートの力の差はかなり大きいとみていいということか。

万:ダート路線がしっかりしているから芝行ったりダート行ったりする馬(昔のカリブソングやナリタハヤブサ)もいないしね。ダートでずっと走っている以上はダートはしていない馬と比べると後れをとることが少ないとみて間違いではなさそうだ。あと次のデータからもダート馬が芝の馬に後れをとることは少ないであろうというのがわかる。

局:次のデータ?


万:あくまでもデータ上ということで、「1年以内のダートGⅠで複勝圏内」または「1年以内のダート重賞で複勝圏内」に該当しない馬で複勝圏内に入ったのは01年のトゥザヴィクトリーだけで、あとは必ずどちらかに該当している。

虎:ダート路線がある程度確立した今現在はいきなり芝の馬がダート馬に勝つのは難しいとみるか。

万:正直出走メンバー見て「絞るのが難しい」と悩むより先に「16頭中芝の馬5頭斬れる」と自分は喜んだ方だ。

局:ずいぶん思い切ったことしますね。じゃあ仮に芝の馬で走るかどうかを絞るにはどこを見ればいいのですか?

万:これくらいしかないだろうな。


万:血統なんだけど。細かいことはわからないけど、大体の馬が父親にしろ、母父にしろ米国産の馬だ(青塗りの馬)。そうなると収拾がつかない。

虎:というか米国産馬ばかりだな。SSだって米国産馬だしな。

局:でもSS産駒・・・例えばフジキセキとかもそうなるんですか?

万:便宜上SS産駒は内国産馬ということで解釈している。まあSS産駒の場合はダートで活躍した馬がダートに強いと解釈していいだろうな。なんか3頭とも偶然にも母父がヌレエフというのも何かのヒントになるのかな?

虎:タイキシャトルは国内で走っていたから内国産じゃないのか?

万:厳密にはタイキシャトルの子が内国産馬でタイキシャトルの現役時代は外国産馬だったから米国産という扱いだ。もし仮に内国産馬ならなんで天皇賞(秋)に出なかったということになる。(当時外国産馬はクラシックや天皇賞に出ることができなかった)

局:じゃあ日本で活躍しているブライアンズタイムもその子が内国産馬ということになってブライアンズタイム自身は米国産ということになるんですね。

万:そういうこと。厳密には違うかもしれないが、あくまでもここの予想をするうえでの便宜上ね。系統見ていたらヘイルートゥリーズンとかロベルトとか沢山見かけたな。ダートを走る系としてはそういう類が走るとみていいのかな。まあこれはこれ以降にも課題になるな。あと・・・

虎:?

万:芝の馬からダートに挑戦した例として主な芝重賞馬がフェブラリーSに挑戦した例を表にしてみた。ちなみにダートGⅠになった97年からのデータ。

万:最近になるにつれて楽になったけど97年~00年あたりまではどの馬が芝重賞馬だったか忘れていたから1頭ずつ調べたのですごく疲れた。

虎:勝った馬1頭だけかよ。

局:しかもダート重賞初挑戦ですよね。すごく強い馬なんですね。

万:正直そうでもなかったらしい。このグルメフロンティアに乗っていたのは岡部騎手で、勝った後の勝利騎手インタビューで『どんどこどんどこ行っちゃって。気持ち悪かったですよ』とコメントしていた。正直勝つとは思っていなかったんじゃないかな?
あとキングヘイローがなぜか初ダートにもかかわらず1番人気になっていたが13着だった。最近になるにつれて芝からの参戦馬が少ないということはそれだけダート戦においては格が重要だということだよ。これを調べていてある意味腹をくくることができた。



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