ケータイ?よろづ★Blog

社会人となって更新頻度が少なくなりましたがBlu-ray・携帯電話・ゲームと幅広いデジタル最新情報を紹介しています。

定額の落とし穴

2006年01月01日 | m連載

通信業界再編~生き抜く会社はどこなのか?~
1、既存業者の再編
vodafone①「定額の裏に落とし穴」②「3G、日本向けに返り咲き」③「他社に先駆けての再編に勝算あり?」
au④「災害掲示板・メロディーコール・オサイフ、DoCoMoとの歩み寄りの意味とは」⑤「ツーカーの吸収の意味とは」⑥「着うたフルに勝てる次のサービスの登場は?」
ドコモ⑦「料金統一の真の意味とは」⑧「PHS撤退による利益」⑨「業界スタンダードへ」
⑩総評「既存企業が新規参入企業に勝てない理由」
2、新規参入企業の悩み
①「ソフトバンク、料金低下の黒い影」②「イーアクセス、行動不明。迷走か?」③「ライブドア、京セラ味方にどう出るか?」④「IPモバイル、新規参入の真意とは?」⑤総評「新規参入の厚い壁」
3、PHSも忘れない
①ウィルコム「PHS業界の要」②ウィルコム「PHS定額の方程式」③ウィルコム「ADSLとの協力」④「YOZAN、アステル捨て独自流で」⑤総評「時代を逆境するPHSはどう生き残るのか」

既存接続業社の章ボーダフォン編①「定額の裏に落とし穴」

ボーダフォンは元々日本テレコムがJ-phoneとして運営していた。一時期カメラ付携帯電話をいち早く採用したのをきっかけに業界2位まで上り詰めた。しかし世界最大手ボーダフォン(UK)に買収。グローバルスタンダードと銘打って第三世代携帯電話(ボーダフォン3G、VGS→詳しくは次回。)を発売したが、システムが日本向けではなく世界基準のため浸透せず、大手三社(ドコモ・au・voda)の中で始めて純契約者数が減った。(最近は回復)ボーダフォンの端末は他者と比べてラインナップが少なく、メーカーも多くない。最近ではほとんどの機種がシャープ製か東芝製となっている。(第三世代携帯電話ではいろんな会社をもっているが) 最近では機種に見切りをつけ、サービスを充実させようとしている。特に「定額」というサービスにはかなり充実させている。LOVE定額メール定額デュアルパケット定額家族通話定額だ。しかし、LOVE定額は発想はいいが互いにボーダフォンで無いと通用しないし、形を変えた「家族通話定額」だと批判がある。さらに「通話定額」といっても携帯電話のシステム上・コスト上無理があり、回線に負荷がかかるような通話・長電話は勝手に通話をきられてしまうという、不完全な定額システムである。またデュアルパケット定額はそっくりそのままauの「ダブル定額」である。これにも批判がある。さらにauやドコモと違いコンテンツの不十分さもあり、本当に意味があるのかが分からない。ただ、ボーダフォンの強みとしては家族割引や2年間の解約制限により基本料金などが破格の値段になることである。このような、定額サービスや割引サービスでなんとか顧客を獲得している。

 しかし、これがいつまで続くかが分からない。ボーダフォンのサービスは長続きしなかったことがあった。特に「ハッピータイム」は当初好評で加入者も増えた。しかし採算があわず、約半年でサービス内容を多少変えた「ハッピータイム2」に変更した。このときかなり話題になった。話題というか騒動。このサービス目的で2年間の解約制限で加入した人々は抗議した。結局解約金・違約金はなしということで事なきを得たが、それ以来ボーダフォンは不振。それで定額サービスを充填したのだ。

 つまり、この定額サービス自体もこのように変更があるかもしれない。不安定なサービスで不安があるボーダフォン。さらに社長就任二ヶ月で会長就任、新社長が外国からと明らかに失策が多く、これからどうなるかが分からない。



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