気取らずにワインとカメラを勉強しよう♪

★ワインとカメラのだらだらした備忘録

ゴルゴンゾーラ

2012-01-12 05:10:41 | 日記
「ゴルゴンゾーラ」の名前は、北イタリア ロンバルディア州ゴルゴンゾーラ村に由来します。この村周辺でのチーズ造りの歴史は古く、875年にはチーズ作りが盛んに行なわれていたようです。当時、牛飼いたちは6月から9月の短い夏の間、アルプスの高原に牛を連れて行き、移動放牧を行いながら、大きなハード系の長期熟成型のチーズを造っていました。そして、9月の終わりになると造ったチーズと共に下山をしました。牛と共に下山する長い道のりは、牛飼いにとって重労働でした。朝夕に差し掛かればミルクを搾りました。搾ったミルクは木桶に入れ、天秤棒で担いで下山したのです。下山の途中、疲れきった体を休める為にいくつかの休憩所を経由しながら、休憩所でもチーズ造りを行いました。「疲れた」牛飼いたちが、「疲れた」牛から搾った乳で造ったチーズは柔らかく美味しいと話題になり、このあたりで造られるチーズは皆地元の方言で「疲れた」という意味の「ストラッコ」から派生した「ストラッキーノ」と呼ばれるようになりました。要するに疲れた時に飲むお疲れビールならぬ、疲れた時に造った「お疲れチーズ」というわけです。山から麓までの休憩地点の1つにゴルゴンゾーラ村があり、今回ご紹介する「ゴルゴンゾーラ」はこの村の「ストラッキーノ」として知られています。

「ゴルゴンゾーラ村の疲れたチーズ」を意味する「ストラッキーノ・ディ・ゴルゴンゾーラ」という言葉は、イタリアの作曲家であり美食家のジョアキーノ・ロッシーニが書いた手紙の中にも登場するほど有名です。「ゴルゴンゾーラ」はイタリアの伝統的なチーズで、グラーナパダーノ、パルミジャーノレッジャーノに次ぐ高い生産量を誇っており、現在ではピエモンテ州ノヴァーラ県を中心として生産されています。



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