気取らずにワインとカメラを勉強しよう♪

★ワインとカメラのだらだらした備忘録

バローロ・カッシーナ・フランチャ

2012-08-12 05:57:06 | 日記
ジャコモ・コンテルノ』は、古典派バローロを生産する最も評価の高い造り手の一つ。
古典派なバローロ、つまりリッチで、力強く、しっかりとした構造を持ち、
長期熟成型のバローロを象徴する存在とも言えます。

1908年、創始者のジョヴァンニ・コンテルノが開いたバーで、
自家製のワインを提供し始めた時から『ジャコモ・コンテルノ』の輝かしい歴史が始まります。
ランゲ地方に伝わる伝統的な醸造方法を実践し、最良のバローロを造り出すことを目指していました。

長期間の果皮の浸漬と、巨大なスラヴォニアン・オーク(大樽)での長期間熟成。
その伝統製法を初代のジョヴァンニから、ワイン造りの基礎をジョヴァンニと共に築いたジャコモ、
そして現在ワイン造りを行っている3代目のロベルトまで、
ほとんど変わることなく受け継がれバローロの「究極の姿」を追求し続けています。

所有している自社畑は“カッシーナ・フランチャ”と呼ばれ、バローロ地区の南東部にあります。
西南西向きの海抜高度約500メートルに位置し、水はけの良い石灰岩混じりの土壌です。
収穫は例年、10月中旬に手摘みで行われます。

現在醸造を行っているロベルトによると、
ワインの最も大事な判断はブドウの収穫前に行うとのこと。
フラッグシップワインであり、偉大なバローロ・モンフォルティーノ・リゼルヴァに
使用するブドウも決めてるのは収穫前。
ブドウの収穫後はほとんど手を加えず、ワイナリーでは100%除梗したのち、
ステンレス製の発酵タンクで培養酵母を加えずに自然に発酵させ、温度調節も行いません。
果皮の浸漬は5週間にも及び、マロラクティック発酵後、
ワインはスラヴォニアン・オークの巨大な樽に移し、
リゼルヴァの場合は少なくとも7年間、カッシーナ・フランチャは4年間熟成させます。

ロバート・パーカー氏は、「ジャコモ・コンテルノの造り出すワインは、
ネッビオーロというブドウ品種と、ピエモンテにとって記念碑のような存在」であると称賛。
また、文句なしの★★★★★5つ星満点生産者の評価を付ける程の実力です。

このバローロ・カッシーナ・フランチャは、「いかなるヴィンテージでもバローロの十傑に入る」、
と著名なワイン評論家が絶賛するワインです。
ファースト・キュヴェのバローロ・モンフォルティーノ・リゼルヴァと同様に、
自社畑“カッシーナ・フランチャ”の最高のブドウから造られます。

最高のバローロが数々生み出された2007年には、
モンフォルティーノ・リゼルヴァは造られず良いブドウはすべて
このワインに使われました。

例年のこのワインは、お花やハーブなどの爽やかなニュアンスが感じられますが、
このヴィンテージは凝縮した黒果実、シナモン、タールやリコリスなどの香りが強く感じられます。
口に含んだ瞬間から余韻まで力強く壮大な印象を受ける味わいです。



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