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初競りニュースはマグロばかり

2018-01-05 23:26:34 | FOOD&DRINK
各地で初競りが行われた。
そのニュースを見てて思うんだけど、なんでどこの競りのニュースはマグロばかりを映すんだろう。
そりゃ、マグロは単価も高いし、大型だから見栄えがいいのはわかるよ。でもさ、どこもかしこもマグロってのはどうなの?
南日本放送の鹿児島の初競りが唯一「最高値はアラで、キロあたり8000円だった」と報道してるくらい。

築地市場では405kgの青森県大間産の本マグロ(クロマグロ)が3645万円(9万円/1kg)で競り落とされた。ここ数年最高額で競り落としてたすしざんまい(喜代村)はこのマグロを競り落とさず、190kgの同じく大間産の本マグロを3040万円競り落としたが、キロあたり単価はこちらの方が高く、16万円/kgだ。
この築地初競り最高額のマグロを釣った竹内って漁師さんは、三年連続で築地の初競り最高額を記録してるらしい。すごいことだ。まさに黒いダイヤ。

京都の中央卸売市場(観光客で溢れてる京都の台所って言われてる錦市場じゃないよ)では、イタリア産のクロマグロ100kgが50万円が最高値。
和歌山でもマグロ(こちらはキハダ)、気仙沼でもマグロ(ここにも大間産マグロが持ち込まれてた)、沖縄でもマグロ(多分メバチ)。
そんなにマグロばかりニュースにせんでもええと思うんやけどなぁ。

昨年は鮭が不漁だった。
秋刀魚も不漁だった。
イカも不漁だったというし、シラスうなぎも不漁だという。
瀬戸内では穴子も不漁らしい。

乱獲が原因か、それとも中国や台湾の韓国の船が根こそぎ取っていくようになったのが原因か。
生魚なんて日本しか食わなかったのに、寿司ブーム(SUSHI)が広まったせいで、鮮魚が各国でブームらしい。流通や冷蔵技術も格段に上がったからな。内地でも生魚が食えるようになりゃ、そりゃ鮮度をごまかすために香辛料まみれにして炒めたり焼いたりしなくても食えるようになるわな。
福島ではヒラメを今後海外(タイ)に輸出するらしい。日本の魚が減って、どんどん高騰してるのに何考えてるんだろう。
国内需要を超えてるっていうんだったら漁らなきゃいいのに、ってのは素人考えか。

青果も昨年末から相変わらず高騰だ。白菜や大根は旬なのにえらい高い。鍋するのにちょっと考えてしまうような値段だ。
レタスやホウレンソウも高い。
ジャガイモは豊作なのか結構安い。
でも、米も値上がりするらしい。

本当に不作なのか?農家が減ってるのか?形が不揃いで綺麗なのは少ないからか?
よくわからないが、それほど猛暑でもなかったし、水不足でもなかったはずだ。台風直撃が何回も来たとか以前みたいにゲルラ豪雨がしょっちゅう来たわけでもない。
なのに野菜が高騰。
インフレとデフレの間なのかなぁ。

ズワイガニは相変わらず高いしタラバも気楽に買える値段ではない。
フグなんかほとんど出回ってるのは養殖物なんだけど、それでも高い。
牡蠣も養殖だがこちらは今年は安定してる。
そういや、近大がマグロの養殖を始めたのは「高騰するマグロを安く提供できるようにする」って大義名分だった。で、養殖が成功したんで安くなるかなって思ってたら、最近はブランド化なんかしたりして、ちっとも安くないの。本マグロの天然物と変わらない値段。なんだろうこれって。所詮は金儲け?

資源の枯渇や、農家や漁師の後継者育成、食文化。
これら全部ひっくるめて今後のこと考えていかないと、近い将来日本は食糧危機に陥ってしまうかもしれないな。
食料自給率っていう数値は全然参考にならないが、ちょっと真面目に考えなきゃやばいかもしれない。





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