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GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

御嶽山噴火の報道に疑問有り

2014-10-04 05:43:54 | MUSIC/TV/MOVIE
御嶽山噴火
突然の噴火で登山者の死者や行方不明者を多数出した。
未だ捜索や救助、遺体の回収も天候や噴火の兆候によってままならないらしい。
亡くなられた方のご冥福や、未だ生存・安否のわからない方の一刻も早い確認をお祈りする。
そして、救助や捜索にあたってる、自衛隊、警察、消防の方々等には感謝。

でも、今回の御嶽山噴火報道についてはなんか「?」を感じる。
新聞には亡くなられた方が生前どうだったとかこうだったとか、友人知人、親族のコメントが載ってる。
悪い。それには全然全興味ない。っていうか、だからそれがどうした?としか思えない。
好きで山に登って、そこで自然災害に合った。
それは大変不幸な事だが、山に登る以上はそのリスクも勿論承知だったはずだ。
ハイキングや遠足じゃないんだから。

よくきく話に「何故山にのぼるの?」『そこに山があるからさ』っていうのがある。
山に登る人の気持ちは、山に登らない俺にはわからないが、とにかく登りたいんだろう。
勿論事前に準備をして、ルートを決めて、用具を準備して。
今回の噴火の際にも生存して麓迄戻って来た人も多数いる。
この方達は経験豊富な方なのかな?
ただ運が良かっただけなのかな?
頂上付近迄行ってなくて、危険感じて途中で下山して来た人なのかな?

休火山にしろ活火山にしろ、山に登る以上はそのリスクわかってたんでしょ?
確かに予測は出来なかった噴火だが、火山の噴火って阿蘇山や桜島を除きごく一部でしか事前判断できてない事は
アルピニストなら誰もが知ってるだろう?
三宅島や新島、普賢岳や霧島。そして世界遺産に登録された富士山でさえ予測は困難だって事は素人の俺だって知ってる。

あの世界的冒険家、植村直己さんも最期はマッキンリー冬期単独登頂後生存不明。遭難された。
この御嶽山をエベレストやマッキンリーとかアルプスと一緒にしたらいけないのかもしれないが、山は山だ。
安全な山なんてほとんど無い。(大阪の天保山とか別よ)
山登りしてた登山家が山登りで亡くなられた。ただ、それだけ。

突然の噴火に巻き込まれた不幸な出来事はわかるが、亡くなられた登山者のお涙ちょうだい話がはびこってる。
「彼は責任感の強いこんな人だった」とか「あの人は思いやりのあるいい人だったとか」ほんとどうでもいい話。
それを記事にして、お涙頂戴の人情話にしまうマスコミ(とくに新聞)はちょっと読む気がしない。
山に登る以上リスクはわかってたはずなんだから、なんか違わないか?

内紛状態や戦闘状態が続く地域に勝手に行って捕虜になったジャーナリスト。
ヨットで太平洋横断をしようとして遭難した元芸能人。
万里の長城を辺鄙な気候の変化の厳しい普段誰も登る事のしない場所に行って遭難した旅行者。
この方々と今回の遭難者の違いは?
なんか報道に温度差がありすぎて、ちょっと気持ち悪い。

本当の予期せぬ自然災害。阪神大震災や東北震災&津波、広島の土砂災害とかとこれも一緒にしてないか?
少なくとも登ってなければ被害には遭わなかったし、経験ある人はさっさと危険感じて降りてる事実もちゃんと報道してくれ。




樹木希林ってすげぇ!究極の自然体

2014-10-04 04:58:31 | MUSIC/TV/MOVIE
さんまのまんまのスペシャル版を見る。
最初のゲストが樹木希林。

あらためて思うこの人すげぇな。
よくも悪くもマイペース。
映画やドラマの演技も凄いが、生活や精神そのものが凄い。
アカデミー賞の授賞式で司会者席に平気で疲れたからって座るとこも、今回の収録でも勝手に帰ろうとするところも。
マネージャーを付けずにFAXと留守電だけで仕事を選んでるのも考えりゃ凄いことだ。
あの内田裕也を子供扱いしてるの もわかる貫禄。

よく「自分らしく生きたい」とか「自分は自分」、「ONLY ONE」等と出来もしないのに理想論で言う人が言うけど、
そんな方はこの人を目標にした方がいい。どれだけ添えが難しい事かがわかる。
生半可な気持ちやスタンスでは世間は渡れられない。
ちょっとでもそんな素振りを見せればすぐ芸能界では干される。
いや、勿論一般社会でも疎外される。
人は生きてりゃいろんなしがらみもあるし、時には無理して付き合わなきゃいけない事もある。
自分の信念を貫いてばかりいると周りからは自分勝手とかわがまま、横柄とか言われるのが常だ。
特に仕事に就いてはどうしても妥協しなけりゃならなくて嫌な気になる事だってある。

この人はそんな事を全て超越したんだろうな。
既に仙人の極地にいるような錯覚さえ感じる。
ここまで自分の思うまま無理せず、それでいて芸能界で未だ地位を確立してる。

樹木希林は自然体のてっぺんに君臨してると行っても過言じゃない。
男で同じように自然体に見える、あの好き勝手やってるように見える所ジョージさんだって、
インタビューを聞くと実はかなり気を遣っているから、まだまだ樹木希林さんには敵わない。
(所さんだって、もはや仙人の域だとは思うけどね)

「自分らしく」とか「ありのままに」とかを勘違いしたバカが世の中にはびこりだしてるが、
それはわがままとか自己主張とかじゃなく、本当にそのままで受け入れられる限られた人の事を言う。
人になんかを頼んでおいて「あれはどうなった?」「思ったようにはなってない」とか言うようでは無理。
人の好意を「それはあなたが勝手にやってくれたんでしょ」って言ってるような奴はもっと無理。
自分の事は棚に上げて人の批判や人生観をおしつける事をしてるような奴は到底無理。
それはありのままとか、自分らしく素直にとかいうレベルではなく、ただの自分勝手。
わがままとか傲慢とか何様?って域から逸脱さえしてない。

人に何も求めない。期待もしない変わりに期待もされたくない。
物をもらいたくない、人にあげたいと思う事も無い。
人を勝手な判断で認識しない代わりに、人にどう見られようといとわない。

そんな境地にいる樹木希林を見て、あらためて凄さを感じた。
もはや究極の自然体。
ドラゴンボールで言えばスーパーサイヤ人ver.3みたいなもんだ。(なんのこっちゃ)
ダライ・ラマやヨハネ・パウロ、あるいはガンジー。それら偉人と同じ極地にいる気がする。

ありのままで生きる事は簡単そうで難しい。
好き勝手適当に生きていたいと常々思ってたが、やっぱり俺には無理だ。
完敗。脱帽。