公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

教室の経営、採算性ということについて

2006-07-12 | くもん教室の経理
研究会では、この方面の研修等はゼロ。
青色申告会への入会は勧めており、確定申告の頃には公文研究会と契約している税理士が
指導者(教室経営者)が作成した確定申告の資料や提出書類のチェックなどをしてくれますが、それ以外の、教室関係のソロバンについての指導・研修等は一切ありません。
「何で?」と開設後三年目ぐらいから不思議に思うようになりました。
それで、経理について真剣に考えるようになりました。

帳簿は、私の場合、市販のというかパソコン購入時についてくる家計簿ソフトを使っていて、
これも複式帳簿ですから、青色申告に必要なデータは作成できます。
それを活用して、決算準備票など作れるわけです。
エクセルを使えば、経費等のグラフも簡単に見ることができます。で、見てみたら。
総収入のうち、四十パーセントは、教材購入費を含むとは言うものの、ロイヤルティとして本部納入であり、
残りの六十パーセントで、家賃・通信光熱費・設備投資・アシスタントの給与・その他もろもろ、教室運営上かかる経費をやりくりし、残りが経営者の収入となるわけですが。
初年度、一年間の収入は五千円だった、というのはお伝えしたとおりです。
でも、買わなければならなかった物も多かったので、資本投下と考えていました。
私の労働対価はすべて、今後教室を発展させていく為に必要なものの費用に化けたということになります。
いずれ、一通り揃えば、その後はそうそう大きな経費は発生しないであろうし、順調に生徒数が伸びれば収入も増えていくであろうから、その時点で回収できる、と思いました。

その後、そうした資本投下は無駄にはならず、生徒数は順調に伸び続け、五年経つころには
主人の扶養家族から外れる程度の、つまり、年収百三十万をこえるぐらいの収入にはなってきました。
やったね!
ところが、その程度では、実際の手取りは激減するのです。
なぜかというと、健康保険、国民年金、住民税、これらの支払いが生じ、その上、扶養義務がなくなったことで主人の税金負担額が増えてしまうので、実質、家庭総収入としては五十万円にも満たない増加、ということになります。
いくら好きでやっていることとはいえ、週に六十時間も費やして、それってひどくない?

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2006-07-12 14:02:26
はじめまして、実は今、公文のインストラクター研修に参加しています。正直、いろいろ迷っていたので、この日記を読ませていただいてとっても参考になりました。くもんの先生をやめられたのはどうしてなのか、ぜひ、アップしてくださいね。楽しみにしています。
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