公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

くもん教室開設にあたっての費用

2006-07-03 | くもん教室を始めたい
どのくらいの規模の教室を目指すか、ということにもよりますし、
会場の広さや、和室か洋室かといことにもよりますが、
貸し教室なら最低でも二十人が着席できる広さと机が必要です。

そのうち、三席分ほどは、採点アシスタントの席、指導者席と考えると、実際に
稼動できる席は十七・・・フルで三回転させられれば五十人の学習が可能だという計算になります。

五十人が三教科学習すれば百五十・・・・かける六千三百で四割ロイヤルティを払っても五十六万円も手元に残るじゃない、すごい・・・・とはいかないのです。
たとえ満席にできたとしても、その五十六万円の中から、助手に払う給料、貸し教室なら賃貸料金を払わなければなりません。その辺の収支ということについては、またあとで。

ここでは、開設に際してどの程度の資金が必要かという話に絞ります。
で、机と椅子、どのレベルで揃えるか、ということで
一律にはいえませんが
ホームセンターなどで購入するとして、机一本一万円掛ける六、
椅子二千円掛ける二十で十万円などと見ていくと、
教材棚や本棚等々最小限に見積もって、細細した文房具、
それからFAXは自宅に置くにしても必須ですからまあ、
備品関係では三十万円というところでしょうか。

知人の中には、アパートの一室を借り、机などをローンで購入して
   (事務局で斡旋してくれるローンがあるそうなのですが、
    私自身は借りませんでしたし、
    具体的な費用等については詳細はわかりかねますが、
    事務局推奨の備品を購入するのにのみ使えるらしい)
こぎれいで体裁の良い教室を開設した人もいますが・・・・・・
思うように生徒が集まらず、二年足らずでやめてしまって、残ったのは借金だけ・・・・・
パートで働いてローンを返していく、という笑えない話もあります。

自宅を教室として使用できるという場合には、
少なくとも家賃関係の費用は、考えないで済みますから、
初期経費としては計上しないわけですが、机等はどうしても購入が必要でしょう。
で、貸し会場の場合、アパートなどの月々の家賃は当初一年は事務局持ちとしても、
敷金やいわゆる礼金だのは指導者の全額負担です。


地域の集会所などの時間貸し会場では、様々な制約は付き物だとはいえ、
椅子やテーブルはあるものですし、
不動産関係の費用は使用時間料金のみで済むというメリットもあります。

私の場合はそれで、開設時の資本投下は最小限で済ませました。
自宅へFAXを購入したぐらいです。
なんと安上がりに始めたものよ、と後日知り合った仲間たちからはあきれられましたが、
一介のサラリーマン家庭の主婦が始める商売としては、そんな程度でやれないとね。


でも、一年後に現在の所に移転した際には、ビルのテナントとして六か月分の敷金を入れ、
ちなみに、百万近くの敷金が必要でした。
一年間のインストラクター時代の収益があったからできた?
まさか。やっていけそうなめどがついたので、親にたかったのです、実は。
その時点での、一年間の収支は、プラス五千円。
一年、懸命に《お仕事》して、年収五千円だった、ということです。

どういうのが、≪やっていけそうなめど≫なのかは
別のページでご紹介する予定です。
くれぐれも、
≪自分の実績≫でない、≪他人の実績≫≪他の地域での実績≫などに惑わされて
安易な借金をしないように、とは申し上げておきます。

当初は三人掛けのテーブル六本から、
現在にいたるまで机椅子などを少しずつ買い足してきています。
さらに、壊れたりすれば買い足すことも必要です。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
   | トップ | コメント »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

くもん教室を始めたい」カテゴリの最新記事