公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

引継ぎ教室

2013-04-05 | くもん教室の経理
『私の失敗』ということで、おたよりいただきました。
引継ぎ教室にはこんな問題もあるようです。

≫教室を引き継いだ時、その貸し会場を新契約の扱いとして保証金などを払いました。
その1年後…本契約はしないという結論を出し、事務局に伝えました。引き継ぐ人は見つからず、閉鎖となり 教室の契約解除の手続きとなりました。
私の前の先生が15年…私が1年…
なのに 契約解除時の諸々の清算(壁、ふすま等々)は 私の責任となりました。
引き継いだ時、全く考えが及ばず、前指導者に 規定の引き継ぎ礼金と教室雑貨代金を払いましたが…
たくさんの負担ばかりの教室運営でした。
前指導者が 何故辞めるのか?
経営が成り立たないから…そんな情報は事務局からは当然ありません
気をつけてください≪

ちょっと不思議なのは、貸教室会場のオーナーとの契約です。
通常、アパートなど借りていて引っ越すときなどには
破損部分などの修理費を支払って越すことになりますよね。
貸主のほうは修理など済ませたうえで次の借主に貸します。
いったん、前借主である前任の指導者との契約は打ち切りとなり
新たに別の人間に貸すわけですから、その時点で
貸借の清算をしているはずで、当然15年分の補修関係費用は前任の指導者が支払っているはずです。

ですから、この方の場合、新契約時の状態のままであるなら
つまり、その時点で汚れていたりした壁の補修費などは負担する必要はないわけです。

貸会場等借りる場合には、直営教室を除き
貸主と借主である指導者の個人契約になります。
くもん教育研究会が連続して借りているというわけではないのです。
研究会との契約と貸会場オーナーとの契約は別物です。

生徒の引継ぎ、おそらく机その他の備品も格安で譲ってもらった(中古品、ですけどね)
ということもあり、会場のメンテナンスまでは言い出せなかったのであろうと
推察できますが、それにしても、
多分敷金はほとんど返ってこなかったであろうとおもうと
とんでもなく高くついた≪一年間の授業料≫でしたでしょう。

おたよりからは、どれほど前の事かわかりかねますが
もし、それほど時間がたっていないのならば、
前任者に貸会場の清算の件について問い合わせてみることも可能かと思われます。
もしかしたら貸会場オーナーが二重取りしているかもしれません。

もし、これから
現在の会場ごと引き継ぐ、引継ぎ教室を考えておられる方がいらっしゃいましたら
この方の経験を踏まえ、余計な損をしないように気を付けていただきたいものです。

それにしても、
有意義なおたより、ありがとうございました。


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3 コメント

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私の失敗を投稿した者です (Unknown)
2013-04-05 11:51:35
大家さんからは 公文さんだから 信用できるので 名義を変えるだけで 引き続き使ってください…と。
他を探さなくても大丈夫なんだ~備品もそのままで…
ありがたく思った自分でした。
前指導者には 敷金は全額 戻されました。
その時は 自分の敷金も いずれ同じように戻される…まさか自分が最後になるとは考えず…
ばかみたいですが…
ちょっと高く痛い経験でした。

世間知らず…恥ずかしくて誰にも言えずにいましたが、バタバタと貸し会場を引き継ぐ人が 同じ失敗がありませんようにと思い投稿しました。
このような経験を 本当は事務局で把握して より良い開設アドバイスをしてくれたら…
でも 一緒に手続きに立ち会う局員も 素人なんですよね
返信する
Unknown (Unknown)
2013-04-06 16:13:42
同じように教室を引き継いだ者です。
いざ引き継ごうとした時、前指導者から 備品を買い取って欲しい…と言われました。古い机、教材棚、カーペットなど 全てで10万円との事。
局員に相談すると、自分は関与できないけど…そういうものらしいとの事なので支払いました。

そういうものなのでしょうか?

高いなぁと思いながらも、10万円でいいですよ…と言われ、何も言えませんでした。

局員は 本当に いざというときに役に立たないです。
いろいろと嫌な事もあり、辞めたいのですが 後任が見つからず、閉鎖となったら どうやって教室を空っぽにしたらいいのか…また この方のように 敷金は戻らないのか…下手したら持ち出し?
閉鎖時のアドバイス、助けはあるのでしょうか?

返信する
Unknown (あん)
2013-04-07 19:44:10
お久しぶりです
あんです

かなり酷い経験をされたのですね。
ちょっとどころか、常識では考えられず、びっくりです。
私は、貸し会場を引き継ぎ、6年後、そのまま事務局へ引き継ぎました。
どちらの引き継ぎも、不動産屋さんに来てもらい、仮の敷金精算をして、引き継ぐもの同志で敷金のやり取りをしました。
備品も、減価償却期間から割り出す計算式があるはずです。

くもんに見切りを付けて、3年になりますが、この3年の間に、研究会はどんどん良くない方向へ変わっていっているように思います。
研究会本体の理念も変わってしまったのかしら?と思うことも、かつての友人から見聞きします。
特にインストラクターについては、とにかく何でもいいから、教室を引き次いでもらえてばいい、経営のことなどケムに巻けばいい、とでも思っているのか?と呆れるばかりです。

こうやって、研究会自体の信用も失っていくと思いますし、いったいどうなっちゃってるんでしょうか?
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