公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

くもんの新聞広告

2009-07-10 | くもん教室の経理
今朝、全国紙にデカデカと広告が入っているのを見つけました。
先生募集で「お仕事」とあるのを見て大笑い。

「仕事」ってのはふつう、労働対価・収入が伴うものじゃないの?
ただ働きや、まして赤字で教室やってくなんてのは、
「仕事」っていうより「奉仕」でしょうに・・・・
「奉仕者募集」ってのが正解なんじゃ・・・・?
ただ、この「奉仕」っていうのは生徒に対してではなく、
研究会に対してって言うところがポイントなのですけれど。

ボランティアで、身の回りの子の学習サポートをするというのは
余裕のある人だったら大いに結構、素晴らしいことだと思います。
でも、教室では会費をいただくのでボランティアと思われる保護者はいないでしょうね。
会費をいただいて「指導」に当たるのですから、対外的には「お仕事」。
それなりの責任を果たさなければなりません。
ところが、実際にはそれらの会費は
ロイヤルティやスタッフのお給料や家賃その他の教室維持費となって
指導者の手元にはいくらも残らないのです。

フランチャイズ本部からいえば
せっせとチラシを打ち、一人でも多くの生徒を集めて、
研究会に貢ぐロイヤルティを増やす、というのが指導者の「お仕事」です。
生徒が集まらない、人数が少ない指導者は
「仕事ができない」といわれることになります、当然ですね。
で「生徒(ロイヤルティ)を増やせるように」
様々の講習会やら研修やら開催してくれるわけです。


大勢のスタッフを抱え、毎月のように何万円もの広告費をかけ
高額の家賃を払い、快適な教室環境を整えて、生徒がたくさんいれば
ロイヤルティはたくさん払うことになるので「仕事のできる」指導者です、
実際の生徒対応はスタッフに任せきりでも。
もっともそんなことをしていたら、ただでさえ少ない手取りが
人件費に食われて更に少なくなるので、まあ、めったにいないでしょうけれど。


ということで
「お仕事」ねえ・・・・と大笑いをしたというわけです。
同時に、全国紙にここまで大きな広告を出さなければならない程
『お人好し』が少なくなっているわけね・・・・

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