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グルコースの中の人のブログ

RSSは第3のメディア?

2005-02-09 20:35:35 | RSS
最近、いろんな人から聞くのが「RSSリーダーとブラウザを同時に立ち上げるのが面倒」という言葉。ぽつぽつと見かけるRSS関連のセミナーでは「RSSはWeb・メールに続く第3のメディア」というキャッチフレーズがあったりして、RSSは世間の人々(といってもまだ新しもの好き層だけかもしれませんが)にどのように受け入れられ、どのように位置づけられているのかが気になってきました。

普及しているRSSリーダーをいくつか試してみると、確かに「Web・メールとは別物」と考えられなくはありません。ほとんどの場合に表示されるのはデザインされていないテキストの文章です。そのコンテンツの出どころはブログであったりニュースサイトであるのは間違いないのですが、見た目が違うので新しいものを扱っているような印象を受けます。だからこそRSSはRSSリーダーで読み、普通のWebページはブラウザで読む、という分業が自然となされているのかなあと。

「新しい」ということはすばらしいことではあるのですが、その反面で「新しい」こと自体がなんらかの敷居になってはいないか、というのを常々考えています。ぼくも「こんなに便利なものをなぜ使わないのか」とよく言われるのですが、新しいものを試すときには面倒に思う気持ちとか、抵抗感のようなものがあります。それが先端的であればあるほどその傾向は強くて、そのハードルが高ければ高いほど普及しにくくなってしまうでしょう。

ということで、「goo RSSリーダー」ではRSSの中身を直接テキストで表示するという、RSSリーダーには当然ついているであろう機能をうしろに隠し、初期設定ではWebページがそのまま表示されるようになっています。これだと、RSSによって得られるであろう「軽快に大量の文章を読む」という利点はなくなってしまい、RSS を単なるサイトの更新チェックのために利用することになってしまうのですが、個人的にはそれでいいのではないかと思っています。いつかは第3のメディアになって欲しいけれど、いまはそこまでの状況ではないのでWebを便利にするツールとして使ってもらえればいいし、RSSリーダーもちょっと便利なブラウザとして使ってもらえればいい、そんな風に考えています。現状の「goo RSSリーダー」は完全にブラウザの代わりを務めるには少し機能が足りていないので、不満に思われる方もおられるかもしれませんが。

RSSの現状を見渡すと、メディアとなるにはやや不利な動きも起こってきています(この話はまた後日。書くべきことが増えてきたなあ)。今後の流れを予想することはとても難しいのですが、RSSがその力を最大限に発揮できるように活動していければと思っています。

おおむかい拝
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