Semantic High!

グルコースの中の人のブログ

PermaRSS その2

2005-12-13 16:44:40 | RSS
先日のPermaRSSについて,いろいろなところで反応をいただき,うれしく思っています.何かと舌足らずな部分が多いですが,今後の議論でそれを埋めていきたいところです…

話を先に進める前に,ぼく自身のスタンスを明確にしておくと.いちおう本業は研究者なのでそれなりの整合性というか美しさを目指しつつも,RSSリーダー屋さんであるグルコースの人間として,美しすぎるがゆえに使うのが面倒な体系にはしたくないと思っています.これはどちらか一方の立場から見ると不十分・中途半端と言われてしまうので,なかなかつらいのですが.ということで,トラックバックをいただいたりこちらから検索した限りで見つけた論点を挙げていきます.

・そもそもPermaRSSは必要なのか?
Permalinkのサマリーが欲しいならmeta descriptionでいいんじゃないの。Auto-Discoveryなんかしなくたって、headを読んだ時点でdescriptionが手に入る。たかがサマリー取得のためになぜ2度もページ(とそのメタデータ)を取得しなければならんのだ。meta descriptionってなんかうぇぶ2.0っぽくないから流行らない?microformatsって言えばいいじゃん。ブログサービスはmeta descriptionをちゃんと記述しる!ってことでいいんじゃないの?
「Kickstart my heart: PermaRSSって必要?」より引用
端的にいえば,目先の問題を解決するためだけなら必要ないだろうとぼくも思います.実際にnaoyaさんが提示された問題は「ちゃんとした形式でサマリーが欲しい」ということなので,まさにmeta description(もしくははmicroformats)でうまくいくような気がします.ここでわざわざPermaRSSを持ち出してくるのは,問題を少しシフトして,すべてのエントリーにRSS並み(あるいはそれ以上)の表現力を与えることができれば,いま見えている問題の解決を超えて新たな応用方法が出てくるのではないかという願望が入っています.それが何かを言えてないところにこの仕様の弱さがあるなあと,弊社アダチとも話していたのですが….2度のアクセス(HTMLとPermaRSS)を要求する面倒さ・負荷とそれによるメリットのバランスが悪いという指摘については,現時点では認めざるを得ません.

もうひとつ,別の観点からmicroformatsにしない理由はというと,「対応アプリケーションを書きたいと思わせるモチベーションがあまりない」というのがあります.ひどい話ですが.microformatsでやるとすると,XHTMLであることを想定しておきたいわけですが,XHTMLでない(パーサを通らない)ドキュメントにmicroformatsが埋め込まれていたらどう処理するかを考えると大変そうです.正規表現でやれ,という答もありますが,今後サマリー以外に取りたい情報が出てきたら同じことを繰り返すのか,とか,そもそも何のためのXMLメタデータなのか,という話になってきます.もちろんグルコース社としては企業努力として対応できなくはないですが,同じことができる(能力というより根性)人・組織はそんなにないでしょうし,ライブラリがどんどん整備されて新しいアプリケーションが続出しているRSSのようには進んでいかないのではないかと思います.

議論は尽きないので,次のエントリーへ…

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