べるふぃの相馬眼研究所

独学で学んだ馬学で相馬眼を鍛え、セレクトセールの期待馬をピックアップしていきます。
馬の知識、学べます

馬の見方2 ~背と腰2~

2015-02-04 20:53:16 | 馬の見方

 

 ~背と腰2~

長い胸郭は大切な肺の容量を増加させるから望ましい形で、前肢と後肢の間隔を広くして後肢の踏込に余裕を与えます。

背は短い方がいいと言っても、胴が極端に詰まった肢の長い馬になったのでは欠陥の方が大きくなります。背や腰の長さは胸の深さや長さとの釣り合いも同時に考えて判断しなくてはなりません。

短い背腰は軸、骨格の固定を頑丈にするから負担によく耐え、筋肉の消耗を少なくして、後躯の推進力を有効に前肢に伝えることができます。速力を得るのに都合がよく長距離の疾走に耐える持久力を保持するのにも最適です。

しかし、前述したように胴が短くて肢の長い馬(高方形馬)の短い背腰は前後肢の間隔が狭いために踏込の幅が小さくなり、後肢が前肢の蹄球や球節後部にぶつかる異常歩様、追突を引き起こしやすい。

また、胴が短いために背腰の短くなった馬は胸郭の奥行きが足りない胸の浅い馬になるものが多いです。胸郭の発達の良くない馬は長距離には向きません。肺活量が十分でないという大きな欠陥を持っているからですが、時にこんな体型に見える馬の中には短距離競走で好成績を上げる馬もいます。

胸の深さと胸郭の奥行きを考えると、背腰の長さは長すぎるのも短すぎるのもよくないということになります。「長躯短背」という乗馬の条件を強調しすぎて、背は短ければいいということではありません。

余裕のある胴体の長さを持っていて、しかもき甲がよく発達して背が短く見える馬がいいのです。胸の深さも奥行きも十分で、そのうえ背が短いものがよいということで、多少長めの背腰であっても基礎になる胸郭の容量が大きければ、負担にも耐えられるし、後躯の推進力も効率よく前躯に伝えられると考えていいと思います。

※胸の深さは、き甲から胴体下部で、胸郭の奥行きは、胸前⇔背と腰のつなぎ目辺り、胸の幅とは正面から見たときの体の幅


もうちょっと続きがあるんですが、疲れたのでまた今度書きます。

黒文字ばかりで見づらいかもしれませんが、がんばってみてください。



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