べるふぃの相馬眼研究所

独学で学んだ馬学で相馬眼を鍛え、セレクトセールの期待馬をピックアップしていきます。
馬の知識、学べます

体高と体重と競走能力と

2015-04-09 19:25:59 | 馬の見方

セゾンに体高の長さが知りたいと問い合わせメールを出しましたら、牧場に依頼して測ってもらえたら、レポートに載せてくれると返事をいただきました。

まさか、載せてくれるとは思わなかったので、嬉しかったです。新体制になってサービス向上中ですo(*^▽^*)o~♪

ってことで、体高と体重が競走能力に関係あんのか?このやろーってことでアメリカでの調査結果です。


 

調査対象となった1040頭の1歳馬

 1歳馬の大きさがセリにおいて重要視されるか否かを明らかにするため、KERはHFと協力して3年間にわたりキーンランド9月セリに上場された1040頭の1歳馬の大きさと価格の関係を調査・分析した(※4)。

 これらの1歳馬のうち、80%は購買されたが、20%は主取り(reserve not attained: RNA 販売希望価格非到達馬)としてリストに載せられた。1040頭のうち購買された馬の平均価格は10万4149ドル(約1041万4900円)、中 央値は3万5000ドル(約350万円)であり、セリ全日程における購買馬の平均と近似していた。この調査における1歳馬の平均日齢は、524日であっ た。牡馬の平均体重は1014ポンド(約460 kg)であり、これは牝馬の平均体重974ポンド(約442 kg)よりもかなり大きかった。牡馬はまた牝馬と比べて体高がかなり高かった。

 サラブレッド1歳馬のセリ価格に影響を与える要因は、血統、馬格、兄弟姉妹馬の競走成績など多様である。キーンランド協会(Keeneland Association)は1歳馬を血統と馬格に基づいて分別しており、これに基づいて長期間実施される大規模セリをセッション毎に振り分けて実施してい る。広範な差異があることを考慮して、データはまずセッション毎に分析された。RNAとなった1歳馬あるいはセッション価格の中央値を下回って購買された 1歳馬またはセッション価格の中央値を上回って購買された1歳馬の日齢に大きな差はなかった。

 しかし、体重には差があった。価格の中央値より高く購買された1歳馬は、セッション価格の中央値より安く購買された1歳馬、あるいはRNAとしてリスト に載せられた1歳馬よりかなり体重が重かった。セッション価格の中央値より高く購買された1歳馬はまた、かなり体高が高かった。

 KERは多数の馬の成長データを記録しているので、個々の当歳馬と1歳馬の体格は、全計測値の百分位数(percentiles:計測値の分布を小さい 方から並べて、ある個体の位置を全体のパーセントで表した数字)によって表示される。これは、日齢または性にかかわらず、個々の馬の大きさの程度を知る正 確な方法である。

 百分位数によるデータでも、上述の生の体重データに関する分析結果が再確認された。すなわち、セッション中央値を超えて購買された1歳馬は、体重がかなり重かったことが改めて証明された。

 百分位数が計算された後、1歳馬の体重と体高はさらに四分位に、すなわち全頭馬が4つの階級に分けられた。1040頭の上場1歳馬を4つに分けた結果、 各々の中央値に大きな差があることが明らかになった。すなわち、最も小柄な1歳馬の中間価格は、約2万2000ドル(約220万円)であった。中央値は階 級順に高くなり、4番目の階級の1歳馬の中央値は、ほぼ5万ドル(約500万円)であった(棒グラフ参照)。


競走成績

 データは、セリにおける価格が1歳馬の大きさに関係することを明確に示している。購買者は、より大きい1歳馬は優れた競走馬になると認識している。この 認識は、正しいのだろうか。この疑問に答えるため、KERは当歳馬および1歳馬の大きさと競走成績との相関を調べるために大規模な調査を実施した。

 競走成績データは、1996年から2002年の間に米国で育成された3734頭のサラブレッドから収集され、またさまざまな生育特性が競走馬としての成 功と相関があるかどうかを明らかにするために、それらの馬の生育記録が過去にさかのぼって調査された(※5)。これらの馬の体重と体高が、それぞれ、当歳 時、離乳時および1歳時に毎月1回測定された。これらの測定値は、米国で育成されたサラブレッドから収集された全頭データを用いて百分位数に転換された。

 2歳時に出走した馬は、2歳時に出走しなかった馬よりも体重がかなり軽く、かつ体高が低かった。興味深いことに、すべての年齢グループにおける最軽量馬 は、最重量馬より出走回数が著しく多かった。このことは、軽量馬が重量馬より健全であることを示しているのかもしれない。他方、ステークス競走勝馬および 重賞競走勝馬は、その他の馬よりも重く、かつ体高がかなり高い傾向があった。

 G1競走勝馬および収得賞金額100万ドル(約1億円)超の馬も、1歳時の体重と体高はかなり大きかった。収得賞金額が100万ドル(約1億円)超の 21頭の平均体高は、第78百分位数であった。これは、21頭の平均体高が、3734頭のサラブレッドの78%より高いことを意味している。

 我々は、馬の成長を調べることにより、馬がステークス競走勝馬になる可能性を予測できるだろうか。我々は、1歳馬がステークス競走勝馬になる可能性を予 測するため、さまざまな成長測定値および種牡馬アーニング・インデックス(種牡馬別の産駒収得賞金に関する指標)を多変量解析(観測値が複数の値からなる 多変量データを統計的に扱う手法の総称。互いに関連する多数のデータを統計的に分類し相互関連を分析する)に組み入れた。測定値には体重百分位数、体高百 分位数、種牡馬アーニング・インデックスおよび生まれ月が含まれている。当歳馬の場合、体高百分位数は、ステークス競走勝馬になる可能性をかなりの程度ま で推計できた統計(model)に含まれる唯一の変数であった。すなわち、体高百分位数が大きい当歳馬は、ステークス競走勝馬になる確率が高かった。

 一般的に、体重百分位数が極端に高い1歳馬や極端に低い1歳馬は、ステークス競走勝馬になる確率は低かったが、体高百分位数が高い1歳馬はステークス競 走勝馬になる確率が高かった。種牡馬アーニング・インデックスは、体重百分位数が低かった場合にのみ重要であった。したがって、ステークス競走勝馬になる 可能性が最も大きい1歳馬は、体高が高いが、体重があまり重くなく、しかも高い種牡馬アーニング・インデックスを持っていた。


数学が大の苦手なワタクシニ百分位数とかイワレテモ分かりマセン。

中国のハッキングステルス機並みに頭から黒煙が噴出しております。

要は、背が無駄に高く、重すぎず軽すぎない、稼ぎのいいパパを持つ馬を買えばいいのです。

ディープインパクトしか思い浮かばない…

ということで、馬体重に関しては480Kg辺りが無難かと思います。

体高の方はセール時で156cm以上が望ましいですかね。



コメントを投稿