距離別に見た馬体の特徴を書いていきたいと思います。
「長距離馬」
まず全体的にスマートで、特に馬体の輪郭の線が長く見える。
背が短く、胸前から腹にかけての線が長い(長躯短背)。
体高が尻高より高い前高馬、尻の方が高いと前肢が疲労しやすいので長距離を走り続けることはできない。
理想の体重は460~470Kg程度で、頭は小さめで軽い感じのものがいい。
頸はまっすぐで長く、頭礎が柔軟で喉の線が長いのが特徴で、肉付きのいい、たくましい頸は向かない。
胸の幅はやや狭いが、横から見た胸の深さが深くて、き甲が高くて長いが、丸くて太い感じの胸郭ではない。
頸礎に沿って斜めについた肩(肩甲骨)が長くてよく傾斜している。
肩についている筋肉が厚くて、短く立っている馬はステイヤーになれない。
き甲の後部から腰にかけての線が短く、腰から尻の端までの線が長い。
尻に続いた股(ひばらの後方、トモの中心付近)の幅が広く、尻の傾斜は中等程度で、平らでもなく急な傾斜もしていない。
背と腰のつながりは滑らかで、腰角の前にへこんで見えるひばらが狭く、ここが大きく幅広く見えるのはステイヤーには向かない。
四肢はやや細くて長い。
前膊と脛の幅が広くて長く、管が短い。
膝や飛節は角ばっていてかなり大きい。
肢は細く見えるけど弱そうな感じは受けない。
以上がステイヤーの馬体の特徴となります。
次回は中距離馬の特徴を書いていきます。
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