今日から馬体の各部分の説明に入っていきます。
写真も入れて説明していきたかったのですが、それは暇な時に少しづつこっそり変えていこうと思っています。
それでは頭の説明から行きます。
「頭の見方」
まず、ぱっと見たときに皮膚が薄く骨ばった顔が理想とされています。
「岩に、濡れた紙」を貼ったようなゴツゴツした顔です。
輪郭が不明瞭な顔は凡庸で粗野な顔貌として好まれていないようです。
(顔のタイプ)
それでは、顔のタイプを見ていきます。
顔のタイプによって性格や知能が分かるといわれています。
基本的には横顔を見て判断します。
「直頭」
両眼を結ぶ線から上が額です。
額から鼻梁にかけて真っ直ぐな頭を直頭と言います。
額が広く、額から頂きにかけて丸く膨らんだ頭蓋の大きさが中等大で、頭部全体が過大に見えないものが理想とされています。
一般的なサラブレットはほとんどがこの直頭です。
「兎頭」
前額から鼻梁にかけて曲線を描くように膨れたものを兎頭といいます。
中世の時代に騎士が好んで乗っていたのがこの兎頭の馬です。
額が狭く、眼がやや窪んでいるので顔つきは凡庸に見え、気性が荒く強情で、愚直な馬と評価されることも多く、サラブレットや乗馬では好まれません。
「半兎頭」
額から鼻梁の半ばまでがまっすぐで、鼻梁の下半分から鼻端に向かって湾曲しているものを半兎頭といいます。
稀にいるぐらいであまり見かけないようですが、鼻孔が小さく、呼吸を阻害するという理由で、競走馬には好まれず、品位の観点からも減点されます。
イケメンの真逆って感じですかね。親近感湧きますが…減点です。
「羊頭」
額だけが丸くふくれて鼻梁が窪んでいるような印象を与えるのが羊頭です。
当歳、1歳馬の羊頭は成長すると直頭になります。
幼駒の羊頭は愛らしく、利口ないい性格をしていると言われ好まれます。
「さめ頭」
頭全体がやや小さく、額が広くて平坦で鼻梁の下部が隆起して、その上部が陥没し、ちょっと気取った感じを受けるのがさめ頭です。
幼駆の時代にはっきりした、さめ頭であっても成熟すると目立たなくなり、直頭に近くなります。
額が相対的に広くて、鼻孔が大きく張ったものが理想です。
負けず嫌いで、勝ち気な性格が高く評価されています。
「くさび頭」
頭の下端に向かって細くなり、口元が小さい頭形をくさび頭と言います。
サラブレットでは口裂が小さくなって、堅くなるという理由で好まれません。
幼駆の時代には多く見かけますが、成熟するとほとんどわからなくなります。
躯幹に比べて頭部が極めて小さく、軽そうに見える馬は幼駆の時にくさび頭であった馬です。
以上が頭の説明になります。
次回は「耳」の説明になります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます