鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

波動コア・コスモリバースシステム量産化構想

2019-01-14 22:10:41 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作




西暦2201年半ばくらいから対ガトランティス戦が、本格的に動いて来た。
地球連邦政府及び防衛軍は、先のガミラス戦争時の教訓から、宇宙での戦闘において絶対的物量と火力が、不可欠とした。

今や、かつての対戦勢力であるガミラスとの和平を正式に結んだ地球連邦政府は、ガミラスからの資材、技術提供を確約した。

そして、地球連邦政府及び防衛軍は、宇宙戦艦ヤマトの実戦データを基に「波動砲艦隊を構想」を打ち出したのだ。
無論、地球、ガミラスにも、その構想に反対する者は少なからず居た。
だが、地球連邦政府及び防衛軍は、復興にも欠かせない資源と資材の提供は、喉から手が出るほど、欲しいものであり、何より軍上層部にしてみれば、国連宇宙軍時代に壊滅させられた防衛艦隊の再建が急務であった事から、"イスカンダルとの約束"は単なる口約束と蚊帳の外へと追いやった。

こうして復興と宇宙軍再建は、急ピッチで進められた。
だが、一部の関係者の中には、構想自体には反対ではないが、いくら資源と資材や技術をガミラスから提供されても、人員と復興それと艦隊を造り出す工業施設は、「どうする?」と疑問の声が上がっていた。

それら疑問は連邦政府及び防衛軍上層部から、"口外無用"を条件に伝えられた。
"反重力特異点"時間断層の存在であった。
また、人員不足はガミラスから提供されたアンドロイドで補うと説明された。

こうして、時間断層内に大工場が建設され、防衛軍がそれを管理する事と成った。
巨大な軍需工場"時間断層軍需工場"が正式に認められ、完成した。

ガミラス軍から提供された国連宇宙軍時代、最も最強の戦艦と位置付けられたガイデロール級。
そのガイデロール級を研究、開発、再構築されたドレッド・ノート級、通称Dクラスは、設計から四ヶ月という僅かな期間で完成した。
製造だけなら一ヶ月もあれば完成する事から、軍上層部はDクラスの改良版を設計、試作アンドロメダ級を完成させた。
この試作アンドロメダ級は火力、機動力共に、軍上層部の人間を唸らせるほどの出来であった。
(この試作アンドロメダは銀河中心部へ調査に向かったとされている。)
但し、コスト面でかなり無理が生じる事から、妥協点を見出だし、再設計と改良が加えられた。
こうして完成したのがアンドロメダ級一番艦:アンドロメダである。

宇宙戦艦ヤマトに搭載された波動砲の二倍の威力を持ち、同等の艦載能力を有し、機動力も上回る戦闘艦であるにも関わらず、コスト面ではヤマトを下回っていた。
これに気を良くした軍上層部は、Dクラスと共に量産化に着手した。

時は流れ西暦2202中頃、量産化されDクラス及びアンドロメダ級のデータを基に更に発展、改良した戦闘艦の開発に着手し、完成と同時に戦場に送り出していた。

だが、ヤマトとよりも強力な波動砲を持ってしても、ガトランティス軍の戦力は、一向に衰えを知らなかった。

そんな中、連邦政府関係者の中には、ガミラス戦争時に体験した"人類存続の危機"を抱かせる者が現れはじめていた。

その、人類存続の危機を懸念した初代連邦大統領は、日本管区長官で防衛軍長官を兼任する藤堂に"イズモ計画"を打診した。
いち早く懸念を抱いていた藤堂はこれを了承、急ピッチで脱出用の船の開発をかつてのヤマトのクルー真田に依頼した。

当時、ヤマト再建に関わっていた真田は、同時に研究していた「コスモリバースシステム」の研究を引き継いで貰えるのであればと、引き受けた。



真田は防衛艦隊再建にあたり、「波動コア」の量産化が不可欠と2201年初頭に、これを開発、完成、量産化に成功した。
その経緯からコスモリバースシステムの研究も進めていたのだ。
惑星の再生や人の蘇生等については、今の地球の科学力では不可能である事から、波動エネルギーのデバイスとして再利用出来ないかと研究していた。
この研究が成功すれば、防衛艦隊に波動砲を装備する必要はないとまで、考えていた。




そして2203年初頭、波動エネルギーのデバイスとして完成したコスモリバースシステムは、銀河と名付けられた航宙艦に装備された。
だが、この航宙艦銀河は当初の設計とは大きく異なり、ヤマトを真似て造られた。

【波動実験艦:銀河】

軍にしてみれば、合理的でしかもヤマト同様に通常兵器であるなら使用可能であると、そう信じていたのだ。
しかし、実際に蓋を開けてみれば、違っていた。
銀河に関しては、通常兵器も支障を来すという思い描いていた結果とは、大きくかけ離れていたのだ。

これには軍上層部も頭を抱えるが、戦況は想像以上に悪化して行った。
しかし、第二のイズモ計画である"G計画"を断念する訳にも行かず、新たに航宙艦:銀河のデータを基にコスモリバースシステムの製造に着手した。
上手く量産化が出来れば、それだけ多くの"人類存続"の希望が持てるのである。

そんな中、丁度、大使であるバレルから召集されたフォムト・バーガーの部隊と同行した研究チームは、このコスモリバースシステム量産化構想に一つのプラン(アドバイス)を防衛軍上層部に進言、共同で行われる事と成った。
これには、ガミラスの思惑が隠されていた。
その思惑とは、「第二のガミラス」を早急に造り上げる事であった。
それには地球で再開発されたコスモリバースシステム"波動システム"が不可欠であった。

「ゲシュ=ダールバム」波動砲をこの時点で造り出す事は、新生ガミラスを立ち上げる者たちに出来ないが、コスモリバースシステムと成れば、あのイスカンダルを味方に付けられると考えたからである。
既にこの研究チームは第二のガミラスと成りうる惑星(ほし)を確保し、現時点では第二皇女と成ったユリーシャ・イスカンダルを説き伏せていた。




表向き、元々、非武装ではあるが防御力はかなり高いシュヘラザードの"ゲシュ=タム・フィールド"をコスモリバースシステム=波動システムを利用して、強化、惑星全体を覆い守るというものであった。

シュヘラザードを量産、指揮艦とし、上下に二隻づつ、計四隻のフルオート護衛艦(戦闘艦)を1小隊とし、その後方に戦略戦闘指揮艦を配置する艦隊構想が真の目的で、あわよくば本物のコスモリバースシステムの入手である。


戦略戦闘指揮艦としてゲルバデス級及び、ハイゼラード級

指揮艦シュヘラザードの護衛艦として
ゲシュ=ダールバム艦

既にチームの別動隊が、この構想に向け動いていた・・・

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