鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

希望の継承者サーシアー宇宙戦艦ヤマト2202ー外伝

2019-08-11 10:12:42 | 宇宙戦艦ヤマト2202外伝



希望の継承者サーシア

ープロローグー




「サーシヤサマ。まもなく天の川銀河に到達シマス。」
何処か懐かしく聞き覚えのある声で、告げてくる。
サーシャ・イスカンダルの声だ。



サーシャ・イスカンダル

西暦2198年初頭、ヤマトの主動力源となる次元波動エンジンの設計図を携えて地球へ向かったユリーシャに続き、自らも次元波動エンジンの核となる波動コアを携えて地球へ向かうが、脱出艇内で波動コアを手にしたまま息絶えていた。
遺体は古代と島によって火星の大地へ埋葬される。
その後、地球を発進したヤマトが火星付近を通過する際には、古代は火星を見つめながら決意を独白し、雪からも花束が手向けられている。

そのホログラムクローン「サーシャ」は、この宇宙船(ふね)シュヘラザードの中枢コンピュータであり、自動航法システムでもある。






「今日は、私の15回目の誕生日。」
「お母様からよく聞かされていた今は亡きお父様の故郷(ふるさと)地球へ訪問する許可を頂いた日でもあるの。」

地球への訪問を楽しみに日々、王家を継ぐ者として、育てられて来た。
中世の時代の王族ように躾、作法、学習等を詰め込まれる日々。
サーシアにとってはと云うよりは、イスカンダルに生まれた民の試練である。
この世に生を受けてから三年後から十五歳の誕生日までの12年で、地球で云う大学までの学習をこなさなければならない。
学習の合間に躾と、あらゆる作法を身につけ、王族に相応しい人間性として、育てられる。

ガミラス人からは信仰の対象として「ルード・イスカンダル(イスカンダル猊下)」の敬称で呼ばれており、デスラーにホットラインを入れたときもデスラー親衛隊員から「スターシャ猊下」と呼ばれている。

「スターシャ」を継承する一族以外は「僧」を継承する事から、「猊下」と呼ばれている。
大きく分けて「侍女=侍僧」「評議委員=評議僧」「近衛=衞僧」と三つに分かれる。
イスカンダルの民は、この何れかに、自身の希望と適正に応じて就く為、三歳から十五歳まで同じ学習、躾、作法等を教わる。
サーシアはこれに王族としての躾と作法が加わる。
これがイスカンダルの伝統である。

ただ、現在のイスカンダルでは、過去の"銀河大戦"で多くの犠牲者を出してしまった事で、これらを全てアンドロイド=イスカンダロイドに任せ、生き残った民たちは、メモリー=記憶だけを残し、"救済の使者"と成り、宇宙全体に旅って行った。





「サーダ閣下!イスカンダルの宇宙船(ふね)を捕捉致しました!」
「拿捕の準備は出来ています!」

「コマンダー。今すこし、泳がしておく。」
「速度、進路そのまま。」
「それより、例のもののワープを急がせろ!」

「御意!」

「うふふ。」
何を思うのか、不適な笑みを浮かべる暗黒星団帝国総軍師サーダ・スカルダート。

暗黒星団帝国皇帝スカルダートの娘で、帝国No.2の地位にある。

地球へと赴くイスカンダルのサーシアを背後から迫るサーダ。


第一話
つづく。


この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち》の二次創作です。
一部、公式より引用。
また、プレイステーションゲーム版設定資料より引用。

使用している画像はイメージです。また一部、拾い画を使用しています。

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