鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

◇星の守護神◇宇宙戦艦ヤマト2199サイドストーリー第四話

2020-05-04 20:19:00 | 宇宙戦艦ヤマト2199外伝



◇星の守護神◇
宇宙戦艦ヤマト2199サイドストーリー

第四話

ガミラス公国軍の戦車4両と戦闘機22機を一瞬にして、凪ぎ払ったニンギルス。その核であるイシスは、ラガシャ(ビーメラⅣ)から出てゆくよう警告を発した。

「我は、この星ラガシャ(ビーメラⅣ)の守護神ニンギルス!」
「蒼き肌を持つ民たちよ。兵を纏め、早々に立ち去れ!」

「うぐぐっ。」苦虫を噛んだような顔を覗かせ、ガイデ・リー将軍は少しだけ残りの部隊を後退させた。

「許さん!この儂をコケにしおって!」
「艦長!残りのメルバー隊を後退、散開するドーゼラー隊を更に散開、させよ!」
「撤退すると見せかけ、ヤツを仕留める!」
「我らガミラスが絶対なのだ!」
「劣等種族の分際で舐めた真似など許さん!」

「艦長!確かこの惑星(ほし)は、女王が治めていたな!?」

「ハッ。そうであります。」

「国民の前で跪つかせ、公開奴隷にしてくれる。」と呟き、不適な笑みを浮かべた。
「クックックッ。」

「艦長!作戦を変更する。」
「残存するメルバー隊はあの岩山の陰に待機させよ。」
「追って指示あるまで待機せよと伝えよ。」
「ドーゼラーの部隊は帰投させよ。」
「我が艦隊は、あの"鬼神"を攻撃しつつ、この惑星(ほし)の上空まで後退せよ。」
「宇宙で潰してくれる!」

「ザーベルク!」




「ララシャ様。まもなくワープが開けますわ。」
「天の川銀河外縁部に到着致します。」

ホログラム映像で可視化されたシュヘラザード、マザーコンピュータ=イヴは、自身の意思でホログラム映像を投影、主であるララシャに報告した。

「ありがとう。ワープアウト後は最大船速を。」

「承知致しました。」
「ですが、ワープアウト後に最大船速はリスクが大きいですが、よろしいですか?」

「かまいません。」

「承知致しました。」
「ワープアウト、3秒前!…2・1・ワープアウト!」
「機関最大へ!」唸りをあげるシュヘラザードの波動エンジン。
最大加速を維持したまま、ラガシャ(ビーメラⅣ)を目指した。


「ガイデ将軍!空母艦載機は、ほぼ収容完了しました!」

「うむ。」
「あの鬼神目掛け、砲撃しながら大気圏外へ離脱せよ!」





「…蒼い肌を持つ民は何を考えている?」
「攻撃を止めない限り、ニンギルスは攻撃を続ける。」
四対の腕から砲撃、6機のポッドを縦横無尽に操り、防御と攻撃を繰り返し、ニンギルスはガミラス艦隊との距離を詰めてゆく。

だが、これがガイデ将軍の策略であった。
岩陰に隠したメルバー残存隊を宮殿へ送り込ませる策略だったのだ。
対抗出来る兵器類は"鬼神"=ニンギルスのみと判断した、ガイデ将軍はニンギルスが居ない間に宮殿を制圧、一般臣民を人質、ニンギルスに降伏させよと目論んでいたのだ。
勿論、宮殿はもぬけの殻なのだが、衛士たちが封鎖する地下シェルターへの入り口を突破されては人溜まりも無い。
ニンギルス=イシスは、その策略に乗せられていた。

「グォォォォォォォォォッ!」再び雄叫びを上げ、速力を上げた。

「蒼い肌を持つ民よ!無駄あがきは止め、速やかに立ち去れ!」イシスの声が響き渡る。
だが、ガイデ将軍に聞く耳など持ち合わせている訳もなく、後退しながらの攻撃は止む事はなかった。
むしろ、大気圏離脱が近づくにつれ、砲撃を強めた。

「ガイデ将軍!あと20秒で大気圏を離脱します!」

「うむ。」
「全艦!集中砲撃を加える!」
「空母部隊は第二波攻撃の準備に入れ!」
「大気圏離脱と同時にゼードラー隊全機発艦せよ!」


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つづく。

この物語りは私設定が混ざった宇宙戦艦ヤマト2199第16話「未来への選択」のサイドストーリー(二次創作)です。

使用している画像はイメージです。
「宇宙戦艦ヤマト2199」から引用、使用しています。(一部の画像を除き)

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