鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

宇宙戦艦ヤマト2205ー新たなる旅立ちー第二章

2020-04-20 02:45:00 | 宇宙戦艦ヤマト2205新たなる旅立ち



宇宙戦艦ヤマト2205ー新たなる旅立ちー

第二章:第一話◇ゴーストリンク◇


暗黒星団帝国マゼラン銀河方面軍副司令ギアナ・メルダーズは、崩壊するガミラス星を見ながら高々に笑った。

「やってくれたね。デスラー!」手にするワインを「クイッ。」と一気に飲み干した。
「ワープ開けが楽しみだよ。」
「ワープ開けと同時にデスラー、お前を始末してやるよ。」
ギアナは空いたワイングラスを壁に叩きつけた。


追走するデスラーは感応波増強ゴーストリンクシステム機を用いてセシル・マーリャのゴースト体を送る事にした。
送り先はイスカンダルに衛士と派遣されているメルダ・ディッツとした。

これにはデスラー成りの思惑がある。
媒体であるセシル・マーリャは元側近であったミーゼラ・セレステラのD.N.Aから造り出したクローン体に更に人工的に手を加えた人工生命体。
そのセシルから送り出される感応思念体=ゴースト体は、ミーゼラ・セレステラの思念体である。
メルダならミーゼラ・セレステラを知っている事から思念体の送り先はメルダとしたのだ。

ミーゼラのD.N.Aを元に侍女をベースに造られた人工生命体=セシルは、投与された薬や感応波を強制的に増大させたなどの副作用で容姿や肌の色などは異なる。

「衛士=旧侍女。ゴーストリンクの準備を。」

「…総統。その少女は?」
衛士たちがゴーストリンクシステム機の準備を整えている間、ブリッジに顔を出したセシルを見たタランは目を丸くした。

「この娘はセレステラの生まれ変わりの娘だ。」

「…ミーゼラ・セレステラのでありますか?」
「その生まれ変わりの娘で何をやろうとしておられるのです?」

「簡単に云えば感応波による調査だ。」

「感応波…でありますか?」

「そう。感応波だ。まぁ。これは私がガトランティスに囚われていたと云うか、利用していた時に私の監視役として乗艦していたガトランティス将校が行った策でもあるのだが。」
「この娘、セシルの感応波によって作りだれた思念体をある人物に憑依させ、その人物に我々の眼に成って貰う。」
「おそらく我がガミラスを我々を強襲した敵は、イスカンダルも占拠している。」

「…特使のメルダ・ディッツ少佐。でありますか?」ハッ!とした顔を覗かせ、告げるタラン。

「ご名答だ。」
「まぁ。君は見ていればいい。」
「それよりはイスク・サン・サン宮殿の裏側の海に着水する準備を全艦隊に出せ。」

「ザー・ベルク!」

【セシル・マーリャ】

年齢は地球人に換算して13歳相当。
ミーゼラ・セレステラのD.N.Aから産まれたクローンと侍女を媒体に人工的に造り出した(産まれた)人工生命体。
ミーゼラ・セレステラのD.N.Aから産まれたクローン体を利用しているが、投与された薬や感応波を強制的に増大させたなどの副作用で容姿や肌の色などは異なる。
髪は銀髪。肌の色は地球人の白人系に近い。
非常に強い感応波を持つ。
デスラー直轄の特務隊の一人で特に階級は与えられてはいなが、上級士官クラスの権限を与えられている。
特務隊ワッペンと特一級デスラー十字章を左胸に付けている事で、権限を表している。


「総統。ゴーストリンクの準備、完了しました。」

「うむ。セシル。たのだよ。」

「ガーレ・デスラー。」セシルは左手を肩の高さで、手の掌がデスラーに向くように垂直に上げ、返答した。
第二ブリッジへ降り、戦闘機のコックピットのようなゴーストリンクシステム機に身体を沈めた。
透明なキャノピーのようなものが閉まる。
セシルは身体の両脇にある球体に手の掌をあてがい、瞳を閉じた。
メディカルモニタを覗き込む衛士はインカムを通し、開始の合図を送った。
メディカルモニタの脇のもう一台のモニタに感応波を可視化したホログラムが映し出された。


【セシル・マーリャ】






第二章:第二話へ
つづく。


この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト2205ー新たなる旅立ちー》の二次創作です。
もしかしたら、永遠にまでを含めた「起承転結」の四話(四章)に構成されるのかもと思い書いてみました。

使用している画像はイメージです。また一部、Ps版「宇宙戦艦ヤマト・ イスカンダルへの追憶」等の設定資料から引用。拾い画を使用しています。

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