鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

二次創作ー宇宙戦艦ヤマトrebornー第十話

2020-01-16 20:29:00 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作



二次創作
宇宙戦艦ヤマトreborn

第十話


一旦、話し合いを終え、それぞれが艦(ふね)に戻り、その時を待った。
古代は艦長沖田の意見を伺う為、報告を兼ね艦長室で報告をする事にした。

「…うむ。」
「大まかな話は分かった。」
「だが、古代。仮に、この話が本当だとして、サーシャをどうやって孤立させるかが問題だ。」

「その事ですが、ハーロックに協力を要請したいと思います。」
「ハーロックたちとの話し合いは決別し、白兵戦を仕掛けられた。という筋書きです。」
「そして、彼女サーシャはアナライザーに保護という形で営倉区へ移動して貰います。個室営倉にて確保、アナライザーによる暗号キーロックします。」これが自分たちが考えた案です。

「うむ。」

数分後、宇宙戦艦ヤマト艦長沖田は、決断を下し、古代から提案された案を実行に移した。

「艦長代理の古代だ。」
「全艦に達する。」
「全艦、戦闘配置!各位、白兵戦に備えよ!」
「繰り返す。全艦、戦闘配置!各位、白兵戦に備えよ!」古代はわざと、この艦内アナウンスが、偽りである事を示すアナウンスを流したのだ。
末端のクルー、一人一人に説明している時間が無いからだ。
だが、これは、この時代の軍属を目指した者なら、初期の段階で教わる共通した科目の一つなのだ。
これは"スパイ"が潜入しているまたは、その疑いがある者が、紛れていると判断した場合、該当者=スパイに気づかれない内容で伝えられる。

今回、古代が伝えた内容は、初期の初歩の内容である。
「艦長代理の古代だ。」これで、"ピン"と来る。
何らかの事情で艦長が不在であるならば、先ずは船務長が指揮を取るのが、通常で、更には船務長も不在ならば、次に階級が高い者が指揮を取る。
確かに現在、ヤマトは船務長は不在ではあるが、次に階級が高い者は機関長の徳川又は解析・技術長の真田が指揮を取るのだが、いきなり古代が艦長代理を名乗った事で、クルーは"スパイ"が存在すると感じ取る。

訓練とは違い、実戦での"このアナウンスは緊張感を高めていた。

「第一主砲、初弾撃て!」沖田の命令が飛んだ。



青白エネルギー光弾がデス・シャドウを掠めてゆく。
これを合図とし、デス・シャドウからチューブアンカーが打ち込まれた。

「有紀。本気でゆけ。」

「了解。」



ヤマト艦内に緊急アラートが響き渡る。
同時に左舷艦首、第一主砲塔下に突き刺さるチューブアンカーの先端が、植物が開花するように開いた。
数秒後、軽武装したゴッド・ウイングで紹介された有紀蛍を先頭に血気盛んな白兵戦慣れというか、戦闘、格闘に精通した十数名が、若き指揮官:有紀蛍の指揮の下、統制を保ち侵入した。

「早い!ものの数分で、第一、第二主砲塔が制圧された!」艦内モニタを覗く、相原が告げた。

「アナライザー!サーシャさんを保護、営倉区へ移動せよ!」この案(策)を練った古代は、スムーズに策を進める為、次の段階へ駒を進めた。




「不愉快ね。」

「…ソウイワレマシテモ……。」
「ソレヨリ、アナタヲ、オマモリスルコトガ、ユウセンデス。」

「あら、それなら尚更ねッ!!」その言葉と入れ替わるようにサーシャは変体、アナライザーをショートさせ、機能停止させた。



「悪いわね。私、か弱い人間じゃないのよね。」
「このまま「はい。そうですか。」と拘束される訳にはいかなのよ。」


第十一話へ
つづく。


使用している画像はイメージです。また一部、Ps版「宇宙戦艦ヤマト・ イスカンダルへの追憶」等の設定資料から引用。「ACE COMBAT」等などの拾い画を使用しています。
石津嵐氏小説版や松本零士氏のコミック版、2199等を私的に再構築した《宇宙戦艦ヤマトreborn》です。
この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト》の二次創作です。

最新の画像もっと見る