鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

Killer.butterfly・紅い翼のエースーメルダ・ディッツー第二話

2019-02-14 11:34:35 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作



Killer.butterfly・紅い翼のエース
ーメルダ・ディッツ ー

宇宙戦艦ヤマト2199
二次創作スピンオフ

第二話


出港準備を整えた私は、EX178艦長のヴァルス・ラング中佐に挨拶を済ませ、個室へ案内された。

「メルダ・ディッツ少尉。狭いですが、此方の個室を使って下さい。」

「ありがとう。」
私は案内してくれたこの艦の下士官に礼を告げた。

テスト宙域まで私には出番がない。
艦内を見て回るのもわるくはないがと思い、見て回るついでに愛機の手入れでもと、案内をしてくれた下士官を呼び止めた。

「准慰。済まないが艦内を見て回りたい。」
「支障がなければ案内をして貰えないだろうか?」
「差し支えるなら格納庫までを教えて欲しい。」



「解りました。ご案内致します。」

歩き出して四、五歩歩いた時だった、突如、艦内アナウンスと警報が響き渡った。

「敵機襲来!」
「総員、戦闘配置!」
「繰り返す!敵機襲来!総員戦闘!」

「くっ!敵襲だと!?」
「准慰!格納庫を案内してくれ!」
私はとっさに格納庫を案内させた。
パイロットスーツに着替える余裕はない。
とにかく愛機:真紅のツヴァルケを目指し、格納庫までダッシュした。

「少尉!貴女には出撃命令が出ていません!」
私を止めようと准慰が叫んだ。

私は脚をピタリと止めた。

「相手が艦載機なら、母艦が近くに居るはず!」
「たった一機では、的に成るだけです!」
准慰の云っている事は、間違いではない。
だからと云って、戦力は多いに超したことはない。

「大丈夫だ。三分で戻る!」
「准慰。貴様は私に殴られたとでも云っておけ!」

「発艦する!格納庫のハッチを開けるんだ!」
私は目を細め、准慰に告げた。
准慰は私を先導するように格納庫へと走り出した。
そのまま准慰は、無言で管制室へと飛び込んだ。
私はスクランブルの手順を踏み、制服のまま、愛機ツヴァルケのコックピットに乗り込む。

エンジンをスタート。
アンドロイドメカニックに対し指一本あげて合図し、エンジンマスタースイッチをオンに。
続いて燃料スターターをオンにし、約15秒待つとスターターのレディランプが点灯、火災警告灯が点灯してい事を確認、メインエンジンをスタートさせた。

そして、指2本立てて、アンドロイドメカニックに合図し、右側のエンジンスロットルフィンガーリフト上げ、右エンジンが点火。
スロットルを18%に。
ファンタービン入り口温度計が600度に安定,同じ手順で左エンジンもスタートさせた。
各システムの警告灯が正常に点灯するかチェック。
同時に慣性航法装置のアライメントを実施。
輪止めを外してもらいタキシングを開始した。
エンジン音が高鳴り、緊張が走る。
機体の周りの空気に変化が現れはじめる。
陽炎が浮かんでは消えを繰り返す。

ブレーキを踏んで作動チェック、飛行計器が正常かチェック。
カタパルトに入る前にアンドロイドメカニックに外部点検をしてもらい、対空ミサイルの安全ピンを抜いて貰った。

「カタパルトへ。」

「レーダーON。ハーネスを再チェック。射出座席アーム、舵作動チェック、フラップ距離ポジションチェック、トリム距離位置チェック。」

カタパルト上でブレーキを踏み込み左右のスロットルレバーをミリタリーパワーまで前進させ回転計、油圧計、燃料流入計、ファンタービン入り口温度計をチェックした。
愛機ツヴァルケの後方には蜃気楼が生まれる。
EX178後部、第三砲塔下部に設置され格納庫のメインハッチがゆっくりと開いた。

「回転数90パーセント以上、タービン入り口温度322度で正常。」
「アフターバーナーON!」

「メルダ、ツヴァルケ発艦(テイクオフ)!!」




◆◆◆◆◆


ガミラス星:ミーゼラ・セルステラ私邸



「どうやら、異次元の狼も総統に無断で、動かしているようですね。」
ミーゼラ・セルステラの部下で"愛人"でもあるミネーネル・リンケ少尉が呟いた。

「まぁ。その方が此方としても有難い。」

「それよりリンケ。作戦行動まで二人で楽しみましょう。」
セルステラは微笑の笑みを浮かべながら告げた。



「はい。お姉さま。」







第三話へ
つづく。


使用している画像はイメージです。
一部、ネット内に出回っている拾い画像を使用しています。

この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト2199》の二次創作です。
一部、公式より引用。

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