暖かくなってきたので、アメダスの旅を再始動しました。
今回は、津軽平野のど真ん中 五所川原 です。
青森LOVEの私も、
高校生の頃青森なんて田舎は一刻も早く出ていきたい!
と思っていた若者でした。
だから、実家からさらに北へ一時間もかかる、
津軽平野のど真ん中なんて目にも留めていませんでした。
そして台湾で生活した後、初めて
足を延ばした津軽平野。
そこは・・・
♪演歌の世界♪でした。
地吹雪吹き荒れる荒涼とした大地(地吹雪体験ツアーのメッカです)、
その間をテクテク走る津軽鉄道(ストーブ列車)。
津軽富士とよばれる独峰岩木山を眺めていると、
なぜか、「津軽海峡冬景色」を口ずさんでしまう・・・
こりゃ、「演歌が生まれる世界だ」とひしひしと感じました。
前置きは長くなったけど、
そんな津軽平野の中央に位置する五所川原のアメダスへ行きました。
冬の荒涼感から解放された春の津軽平野はのどかでした~~。
ここのアメダスは市街地の大通り沿いにあったので、比較的簡単に見つかりました。
住宅地の一角にありました。
郊外は地吹雪のメッカなのに、アメダスで風速が強く観測されないのは、
周りに建物がたくさんあるからかもしれません。
普通、施設や学校の中にあるアメダス。
ここはなんとも無防備でした。
春、まだ積雪3m以上の八甲田、酸ヶ湯へアメダスを探しに行ったけど、
あまりの雪深さのため、断念したのは以前のアメダスの旅に書きました。
そこで、雪が降る前に、リベンジしてきました!
前回は酸ヶ湯温泉の回りを探したので、
今回は酸ヶ湯温泉と道を挟んで反対側のほうを探しました。
駐車場から山の中へあるくこと
30second!
風速計発見!
春の苦労はなんだったんだろうと思うくらい、近すぎ(笑)
でも、一度断念しただけに、感動は大きかったです。
そして、よく見ると 風速計がふたつも!!
アメダスの旅、初の★風速計ツインタワー★です。
ひとつは気象庁のもの、もうひとつは県のものでした。
同じ場所にふたつも作らないで、データを共有すればいいのに。。。
こういうのが縦割り構造の弊害ってやつだよな。
なんて思いながら、気象庁のアメダスをチェック。
他のアメダスと違った点は、
1、囲いがない
2、測器が高いところに設置されている
1 については、こんな山奥のアメダスに興味を示す人なんて、
私のようなマニアしかいないから、囲いを作る必要がないんでしょう。
2については、酸ケ湯の冬の積雪が4m以上になるからでしょう。
普通の位置だと確実に雪に埋もれてしまいますもんね。
その地点の環境にあわせて、アメダスも色々な対策がとられているんだなぁ。
そして、こんな貴重なアメダスを前に、
私のようなマニアがじっと帰るわけがありません。
雨量計のはしごに登っちゃいました~~~。
はっはっはっはっは~~~。
まあ、これ以上高くは、怖くて登れなかったんだけど・・・
これだけがんばって探してるんだから、気象庁の方も許してくれるだろう。
青森県の超過疎地、六ヶ所村は今や全国の人が知っている場所となっています。
ここには日本唯一の高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターがあるからです。
高レベル放射性廃棄物とは、簡単にいえば、
原子力発電で使われた、超放射能の強いゴミです。
ここで地震が起きたら・・・・・
う 、考えたくないよぅ。
という、六ヶ所へアメダスを探しに行きました。
六ヶ所はその名のとおり、六つのが集まってできた村。
その中でも、役場があると高校があるに狙いを定めて探してみました。
まず、役場周辺を探したけど、それらしきものは発見できず。
場所を変えて高校周辺を探しました。
高校周辺にはなく、近くの小学校・中学校周辺にもない。公民館にもなくて、
クルクル回っていたら、
道路沿いに風向風速計を発見★★★
どうやら、県の施設内のようです♪
でも、なんかいつものアメダスと違う。。。
雨量計や風速計の横に、不思議な白い測器があるんです。
変だな~と思ってみてみると、反対側の電光掲示板に、
現在の放射能濃度が表示されてました。
どうやら、この不思議な機器は放射能の濃度を測るもので、
ここは県の原子力関係の施設でした。
つま り、このアメダスは気象庁のものではないってことか。。。
がっかり
気を取り直して、もう一度見落としがないか公共施設の周りを中心に回りました。
そして、辺りを2周して、くまなく探すと・・・
ようやくアメダスを発見!!
中学校の裏にありました。
校舎の裏で、大通りからはずれてるから、死角になってたんだ~。
ここのアメダスも黒石同様に有刺鉄線に囲まれてました。
たぶん、学校の周りのアメダスは囲いが頑丈になるってことなんだろうな。
六ヶ所村は下北半島にあって、村の東西は海です。
でも、アメダスポイントは村の真ん中にあって、比較的内陸部。
東風の影響も西風の影響もどちらも受けそうな場所だな~。と感じました。
ホント、見つかってよかった~。
最後に中学校の校門で記念撮影。
通学路沿いにはコスモスが咲いていて、秋の爽やかな風が心地よかったです。
太平洋側にある海の交通の要所、八戸には現在青森県唯一の測候所があります。
でも、来月10月には廃止されて、無人化してしまいます
無人化の前に行ってみたくて、ウニ食べついでに寄りました。
測候所は八戸の海沿いの高台にありました。
そういえば、深浦も高台にあったな~。
現在ほど情報が少なかった時代は、目視観測重視だったため、
見通しのいい場所に測候所を建設したんでしょうね。
アメダスをチェックして風向風速計を探したけど、近くにはなさそうな感じ。
どこかな~と思ってグルグル見渡してみたら、
測候所横にある公園内の展望タワーの上に発見
ついでに、展望タワーに登ってみました。
最近出来たみたいで、室内は冷暖房完備でしかも11人乗りのエレベーター付。
たかだか展望塔なのにゴージャスすぎないか???
なんかの補助金で作ったのかな~。疑問。
展望タワーから下を見ると、もうひとつ風向風速計を発見。
建物の古さからみると、展望タワーができる前の風向風速計っぽいです。
高台にあるうえに、高台にある展望タワーの屋上に設置された風向風速計。
(しかも、前の風速計より高くなってる)
さぞかし風速が強く出ることでしょう。
ちなみにこの展望タワーは公園内にあります。
公園入り口ではチリンチリンアイスがありました。
赤い旗を立てて、わらで編んだ帽子のおばあちゃん。心が和みます。
右は公園入り口にあった石碑。何が書いてあるかというと・・・
「地震海鳴りほら津波」
地震雷火事おやじ
は知ってるけど、これは初耳
八戸は過去にも津波による被害が出た場所。
昔からここは津波の避難場所だったんでしょうね~。
この展望タワーも津波などが発生した時の避難所としての役割があるのかも。
冷暖房完備で11人乗りエレベーターつきも、納得です。
日本海まで行ったついでに深浦測候所へ行きました。

ここは3年前まで有人の測候所でしたが、今は無人化したところです。
そこため、他のアメダスポイントより立派
まあるい立派な柵にかこまれてた露場でした。建物も官舎も残っていました。
建物の横には塔が建っていて、風向風速計と日照計らしきものがありました。
そして、露場の中に見慣れぬ機械を発見!!
なんかイカツイ。。。
これは、視程計といいます。
視程、つまり見通しを測る機械です。霧やモヤがかかっていたりすると見通しが悪くなりますよね。
それを測ります。
もともと視程は人が目で観測していたんですが、無人化したため視程計を置いたんでしょう。
他のアメダスにはない、元測候所ならではの機械でした。
測候所は日本海を一望できる高台の上に立っていました。
空と海がつながっていくようなステキなながめでした。
ここから、測候所の職員の方々は毎日の空の様子を眺め、天気を伝えていたんでしょう。
機械がどんなに正確にデータをとっても、空は365日毎日違います。
目で見て、その日の空の様子を伝えることって、とても大切なんじゃないかな。
と思いました。
天気は西から変わることが多いので、青森県の一番西にあるこの測候所はとても重要な役目があります。
測候所が無人化したのは本当に残念です。
今年の10月には八戸の測候所も無人化してしまいます。
深浦が日本海の最前線なら、八戸は太平洋の最前線。
これで青森県内は青森市にある気象台のみ有人になります。
なんか、とっても残念で寂しいです。