銀うさぎの庭(お人形日記)

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「ER 12th」第17話

2009-08-05 | テレビ等の感想

NHK総合テレビの海外ドラマ「ER緊急救命室 第12シーズン」第17話『アメリカの幻想』の感想です。
ネタばれがありますので、これからご覧になるご予定の方はご注意下さいませ。


今回は2001年9月11日にアメリカ合衆国で発生した、航空機によるテロ事件「911テロ」後のアメリカ社会を題材にしたストーリーでした。

頸部を刺されたアラブ系の女子大生・ニメットが緊急搬送されてくる。
折からの学会出席による外科医不足のため、ニメットを外科に渡す事が出来ず、ERメンバーだけで処置にあたる。

コバッチュ、クレメンテ、アビー、サムらの懸命の処置にもかかわらず、ニメットは亡くなってしまう。
最後に、ニメットを刺した意外な犯人が母親の口から判明する。

ニメットの弟は「911」の後アラブ系という事で差別され続け、イスラム教徒同士でしか付き合いをしなくなっていた。
それを姉にも強要し、従わない姉を「家族の名誉を汚す者」として刺殺したのだった…。


「二人の子供をなくしてしまった。どうすれば悪から子供を守れるの?」と問うニメットのお母さんに「できません」と答えるコバッチュの姿が印象的でした。
コバッチュもまた、クロアチア紛争で子供を亡くしたのです。


一方、学会に出席していたニーラは発表中に動物実験反対派のグループによる襲撃を受けてしまう。
過剰な動物実験に反対する趣旨は理解できますが、演台に立つ女性に向かって血のようにな赤いペンキを投げつけるとは。
なんにせよ、どんな正当な理由があっても、過激すぎる運動はもうミニテロとしか言えないと思います。

暴力によって己の正義を貫こうとする人々に対して、お互いを思い遣り歩み寄ろうとするコバッチュとアビーの姿に胸が暖かくなりました。

*画像はPhotoFunia様で加工したキサラです。

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