ギコバンスタッフブログ

伊藤工設計スタッフのブログ、日々の様子やプライベートもお届け

みやぎ木造住宅コンクール 利府T様の家

2019-11-29 18:15:49 | 伊藤美和子ブログ
昨年度みやぎ木造住宅コンクールにおいて応募した中山の家が優秀賞(宮城県建築士事務所協会会長賞、設計部門・設計者)をいただいたことは伊藤工設計にとって大変名誉なことでした。
後で聞いた話では、審査員の方々にとって今まで見てきた家とは一線違った家に驚かれたのだそうです。

木造住宅コンクールというワードからだと、木材を内装材にもふんだんに使った贅沢な仕様の家を連想します。
ご要望があれば別ですが、私たちがつくる家は、お金は必要以上にかけずに気密断熱に重点を置き、自然素材は程ほどがいいと思っています。
提案するのは、お金にも体にも地球にもやさしい、家にいるだけで気持ちが安らぎ、何十年も愛着を持って住み続けられる家です。


さて今年は利府T様の家を応募していました。
書類審査(1次審査)が通り、2次審査の現地審査が28日(木)ありました。

先ず審査員の方には、変形の土地にどうプランを載せていったのかという外部から説明しました。
審査員の方は寒いので早く中に入りたかったかもしれません。小雪がチラついていました。



中に入るとふんわりあったかで、審査員の方からは「あったかい」と言葉がもれます。
この時エアコンはついていませんでした。
朝の3時間くらい暖房しただけで、ちょっと前奥様がお出かけから戻ってからもエアコンはつけていないとのこと。温度計は19.5度でした。

内部の見どころは、制限がある土地に建てられたとは思えない伸びやかな空間や自然素材の効かせ方、子ども部屋のとり方、借景窓、収納の工夫など…、観てほしい箇所はたくさんありました。

現地審査が無事終わり、毎度ご協力いただく奥様には感謝申し上げます。

どう評価されるかは全くもってわかりませんが、ひょっとして!施主様家族と授賞式に出席できたなら嬉しいな…、とほんのちょっとだけ期待したいです。
仮に受賞しなくても、私たちに自慢できる家に違いはありません!



ここからは余談です。


子育て世代で、なおかつ土地から購入して家を建てるということは…、大変なことです。
土地が高騰しているのと供給がそもそもないのです。
それでは建売住宅で妥協するのも仕方ない…、それくらいハードルの高いことです。

私たちの提案を受け入れていただいて、自分たち家族の大切にしていること(どこにいても家族の気配を感じる、外の自然を取り込むなど)を優先して考え一大決心して、今の暮らしがあるのですね。

お子さんの病院通いもずいぶん減ったと奥様は話してくれました。
旦那さんの慢性アレルギー症状はほぼなくなったのだそうです。
それが一番うれしいことです。






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