4の雑記集

当ブログは自分がその日の日記やゲームのメモを記していくだけの、実に非生産的なブログであります。

とっても狂っている面白いお話「未来日記」

2008-09-18 23:18:47 | 雑記
自分は通勤の際にいつも地下鉄に15分ほど乗車するのですが、行きは寝ているので大丈夫なのですが、帰りは家近くの駅に着くまで物凄い暇を感じてしまいます。
それでよく帰る前に漫画や本を買って帰るのですが、つい3日前に本屋さんでオススメ扱いされていた「未来日記」という漫画を購入いたしました。
表紙の雰囲気と絵柄的に、淡々とお話が進むしんみり系かな?。。。と思ったのですが、読んでみましたらまったく思っていたのと違いまして色々な意味で驚きました。


一言で言い表すとこれは『狂っている人達』のお話であります。

「デウス・エクス・マキナ」という神が現代の12人の人間に対して90日後の未来までを知ることができる「未来日記」を与えます。
その日記を与えられた人物は。。。

友達が一人もおらず自己を拒否して傍観者に徹する中学生の主人公、ユッキー。
主人公をストーキングし、彼のためなら殺人すら躊躇わないヒロイン、由乃。
爆弾を巧みに使う有名テロリストの少女、みねね。
30台前半ぐらいと見られる切れ者の刑事の来須。
教師でありながら連続通り魔である火山。
3,4歳ぐらいの年齢ながら恐ろしいほど頭の切れる少年、礼佑。
宗教団体「御目方教」の教祖である少女、椿。
ヒーローを夢見る青年、平坂。
犬を溺愛し妻と娘を見捨てた紳士風の男性、月島。
リーゼントのチンピラ風で腕っ節の強い青年マルコとその相棒の女性、愛。
児童養護施設の院長である、ふくよかな女性のかまど。
そしてまだ明かされていないもう一人の日記所有者。

いずれも心のどこかが壊れてしまっている人達。
この12人は未来日記を与えられると同時に、「デウス・エクス・マキナ」の有する神の資格を争うサバイバルゲームに巻き込まれます。
ルールは簡単、最後まで生き残った方が勝者となり「神」になれます。
つまり脱落条件は生存の逆となる死亡。直接的な方法で死なずとも、デウスより与えられた日記が破壊されると死亡してしまいます。
(日記の形態は所有者によって様々。携帯電話が主だが、ノートやボイスレコーダーという形のもある)

そして所有者達はそれぞれの目的に合わせて行動を起こしていきます。
「神」を目指すため他の日記所有者の殺害を企む者、ただ自分の信念のために日記を利用する者、そして「神」の資格を求めずただ生きるために守りの戦いに徹するもの。
サバイバルゲームであるのでやはりバトルの場面が多いですが、彼らは基本的に普通の人間です。日記という未来を見れる武器があるとは言え、相手も未来が分かるので予定された行動を変更する事で未来を変える事もできます。
そのため、最終的には騙しあいの心理戦となります。


しかし、主人公のユッキーは腕っ節も弱く度胸もなく、そして心理戦にも長けていません。即刻脱落となる定めしかないと見られた彼ですが、そんな彼をストーカーである由乃があらゆる面でフォローします。
由乃はいわゆる「正常な人間性」がどこか欠けており、ユッキーに対して恐ろしい程の愛を向けています。それはまさに「異常」であり、例を挙げると
・ユッキーの行動を常にこと細かくチェックしている。
 (彼女の日記に書かれるのは全てユッキーに関することのみ)
・ユッキーの携帯に愛を込めたメールを毎日大量に送る。
 (ユッキーは彼女にメールアドレスを教えていないのに)
・ユッキーに害を与えようとするものは容赦なく殺す。
・ユッキーが友達ができそうな時、その相手を殺そうとする。
 (自分だけを見ていて欲しいから)

と、この他にも信じられないような行動を作中で幾度なく起こします。
しかし、それでも彼女の恐ろしいほどの洞察力と推理力と身体能力の高さは脅威であり、武器の少ないユッキーにとっては最大の味方となります。
ユッキーと由乃は開始早々コンビとなり、次々に襲撃してくる他の日記所有者を撃退していきます。

しかし、戦っていく他の所有者はそんなユッキーに対して忠告をします。
「由乃は破滅をもたらす」「由乃はいずれお前の最大の敵となる」と。

由乃も未来日記所有者、もし最終的に彼女とユッキーが生き残るとなると必ずユッキーと殺しあわなければなりません。
たとえ異常であっても自分を強く慕う由乃をユッキーは殺せないでしょう。同時に由乃もユッキーを殺す意思はありません。二人とも今のところは。。。
しかしゲームの拒否は主催者である「デウス・エクス・マキナ」が許さないでしょう。
もし二人が生き残るとなると、何らかの手段を用いて戦いを催すはずです。
現在自分は単行本の6巻まで読みましたが、まだゲームは3分1ほど進んだところ。(つまり3分1ほどの人数が死んでいます)
無論この時点でユッキーと由乃はまだ生きています。そして彼らと同じくらいしぶとく生き残っている爆弾テロリスト少女のみねね。
この3人が現在の物語の中心になっており、まだまだ残酷な戦いが続いています。


王道的に考えるとやはり最後はユッキーと由乃が生き残り、そして最後はどちらかが「唯一の勝者」となるでしょう。
しかし、今後の展開で気にかかるのが恐ろしいほどしぶとく生き残り、敵になったり味方になったりする少女のみねねです。
もしかしたら彼女が最終的な勝者となる可能性もあるのでは?という可能性も考えています。
そしてさらに日記を持たないにも関わらず、その切れる頭脳と行動力と腕っ節で日記所有者を翻弄する少年探偵(志望)でユッキーの数少ない味方の秋瀬くん。
この二人がユッキーと由乃の運命を握っているのかも知れませんね。



。。。で、長々と書きましたが結局何を言いたかったというと
「皆様、この漫画個人的にすごい面白いでありますからご興味が沸きましたら読んでくださいね!」という事であります。