弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

ヒラリー・クリントン、アイオワで勝利って本当???

2016年02月03日 | 日記

ヒラリー・クリントンがアイオワ州で紙一重でバーニー・サンダースに勝利した
と公式に発表された。

しかしバーニー・サンダースは負けを認めていないという。
その代りに、生の数字を公表することを望んでいます。

 

民主党の場合は各行政区(PRECONCT)ごとに勝ち負けを決め代議員数を
配分することになっているので、得票数(各行政区ごと、合計)は関係がないのです。
したがって、アイオワ州全体の得票数で判断した場合は、サンダースの勝ちということも
あるのです。

それだけではありません。集計が正確に行われているのかも明らかではないのです。
たとえば、ある行政区では総数484人のうち60人が消えてしまったのです。
こういう場合どうするかというと、コイン投げで決めるんですって!!
信じられますか?
そして今回の選挙では6つの行政区でコインで勝敗を決めたんですって。
しかもこの6つの区全部で、ヒラリーが勝ったというのです。

 

こういう偶然てあるのでしょうか?
コロンボもポワロもその他どのような名刑事、名探偵であれ、このような偶然は
ないというでしょう。

党が組織ぐるみでヒラリー支援です。

ということでサンダース氏の要求はもっともなことです。
が当然のことながら、党が生の数字を公表しないことも明々白々です。

辛勝であれ勝ちは勝ちです。みんな忘れっぽいですから、勝ちという言葉だけが
残ります。選挙は特に心理戦ですから、こういうことは決定的です。

ただサンダース氏の場合は、全然問題外、相手にされない存在としてスタートしたので
「勝てる候補」になったことは大変なことです。しかも盤石の、民主党の女王である
ヒラリーとの戦いですから。

その効果は次のサンダース氏の言葉で表されています。

現に、アイオワ州の選挙を受けて共和党候補は、以前は「ヒラリー」に勝つと
いう言い方でしたが、今は「ヒラリーであれサンダースであれ」という言い方に
変わっています。

サンダースには大いに頑張ってほしいものです。

追記

その後の情報によるとサンダース氏、敗北(22対20)を認めたという事です。
ただ引き続き結果については争うようです。