部屋の中に放置された鳥の内臓はこの暑さの中で急速に腐敗して只ならぬ悪臭を放っていた。
白い液をにじませ、薄緑に変色したそれを、はじめは処分しなければと思っていたけれど、忙しさにかまけてビニールにくるんだまま放置すれいるうち、不思議なことに次第とそのことがどうでも良くなってきていた。
昨日、そのことを急に思いだしてあわてて見てみると、かつては動物の体を構成したいたそれはどろどろと半分溶けて、口を縛った半透明のビニールをパンパンに膨らませそこにあった。
ところが、グロテスクなそれを見たとき、どういうわけか僕は嫌悪感や不潔感といった感情は沸かず、まじまじと客観的にそれを眺めていた。
まるっきり無感情に観察をしていた。
程なく観察した後、僕はそれをほかのごみと一緒にまとめ、自治体指定のごみ袋に詰め込んで夜の収集所にそっと置いてきた。
部屋に戻っていつもよりも念入りに手を洗いながら、やっぱりしばらくの間もうもう鶏は食べたくはないとぼんやり思った。
白い液をにじませ、薄緑に変色したそれを、はじめは処分しなければと思っていたけれど、忙しさにかまけてビニールにくるんだまま放置すれいるうち、不思議なことに次第とそのことがどうでも良くなってきていた。
昨日、そのことを急に思いだしてあわてて見てみると、かつては動物の体を構成したいたそれはどろどろと半分溶けて、口を縛った半透明のビニールをパンパンに膨らませそこにあった。
ところが、グロテスクなそれを見たとき、どういうわけか僕は嫌悪感や不潔感といった感情は沸かず、まじまじと客観的にそれを眺めていた。
まるっきり無感情に観察をしていた。
程なく観察した後、僕はそれをほかのごみと一緒にまとめ、自治体指定のごみ袋に詰め込んで夜の収集所にそっと置いてきた。
部屋に戻っていつもよりも念入りに手を洗いながら、やっぱりしばらくの間もうもう鶏は食べたくはないとぼんやり思った。