モペッドライフ

神奈川県の小さなバイク屋によるトモスやチャオなどのモペッド(自転車バイク)などの話とか。

モペッドの改造:その5(チャオ続き)

2009-03-28 19:01:39 | Weblog
上野の国立西洋美術館でルーヴル美術館展が行なわれているようです。休みの日にでも行ってみますかね~。
東京周辺に行くときは大抵スクーターで行きます。しかし、世の中には新潟から東京までモペッド行く強者がいるようです。

昨日の続きです。
今回もエンジンを内部を加工したのですが、CIAOのエンジンは無駄な部分というのがほとんど見受けられません。
そこで、手元にあった某メーカーのスクーターのシリンダーとピストンを参考に余地を探しました。

そして、ピストンスカートとシリンダースカートの一部、排気ポートの一部を削りました。
前回に書きましたが、他の原付と比べると「掃気」「排気」の各ポートの数や容量が2~3倍少ないのですが、ピストンの大きさは「あんまり変らない」のです。( ̄  ̄!)

ということで、ピストンの加工については「シリンダー側の影響のありそうな部分」を見合わせながら削りました。

次にシリンダースカートです。ただ、これはピストンが垂直に上下運動するための「ガイド」でもありますから下手に削ることは出来ません。
ですから、影響の少ない場所と程度を想定して削りました。

最後に排気ポートです。
これは排気の通路が「シリンダー内壁から直線ではなく曲がっている」のとポートの肉厚が少ないので、削って広げるというよりは
通路を「テーパー状に加工して出やすくする」という感じです。

シリンダー内部はこういった感じです。

次に面研です。
エンジンブロックや自動車のミッションなどのように、金属同士を密着させる場所はフライスやマシニングなどで精密に平面を出します。
よって、下手にヤスリ掛けをすると平面でなくなってしまい、圧縮漏れの原因となります。
また、キズ消しのようにカマボコ板などに紙ヤスリを包んで行なっても、シリンダーは金属ですから板が負けてしまい次第に平面でなくなります。( ̄~ ̄;)

ではどうすれば良いのか?ということですが、「シリンダーの金属よりも硬く平面が出ている物」で紙ヤスリを包むなどして行なえばいいのです。
例えば、水平面が出ている「定盤」や「石版」です。
今回は「定盤」的なものを使用して行ないました。これは「様子見」的なものも合ったので、今回削った量は0.2~3mm位です。
ヘッド側を削ったら「巣穴」が出てきました。燃焼室にはかからない物だったからイイんですけどねえ・・・(^^;)

最後にキャブセッティングです。
キャブレターが「デロルト」というイタリアのメーカーであるためにパーツが、日本にはあまり出回っていません。
とはいえ「ない訳でもない」ので燃料を送る部品(メインジェット)を交換します。 排気量が小さいと一番(Φ0.01mm毎)大きくしても小さくしても、影響が顕著に現れますから具合の良いところを・・・。

そして、エンジンに送る混合気は「燃料と空気の良い割合」がミソです。
メインジェットは「燃料を多く、少なく」する物ですから、多くしたのなら「空気」も合わせる必要があります。ということで、思い切って「エアクリーナーを撤去!」すると煩くなりますし、ゴミや埃りが入りますので
小加工します。つまりは空気を取り入れる穴を追加しました。

改造は以上です。さて結果は・・・

加速力はスピードメーターの動きであからさまに分かる程度に向上しました。また最高速はメーターを振り切っているので分かりません。( ^ ^ )V

ただし・・・

ノーマルに比べれば良いのかもしれませんが、発進時の遅さと力のなさは相変わらずでした。あと一つ、二つの改良なり変更が必要ですねえ。
とりあえず何をするか考えておきましょう。(-_-)・・・


画像は今回のCIAOです。トモスなどと比較しても、自転車に近い見た目です。
元は、車体の紺色と濃いグレーだったのですが、手元に来たときにはグレーの部分が「塗装の失敗」の様になっていたので、とりあえず色を剥がして黒く塗りました。
そうすると感じがガラッと変ってしまいました。モペッドならではの「手軽なカスタム」ですね。(^^)b

















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