モペッドライフ

神奈川県の小さなバイク屋によるトモスやチャオなどのモペッド(自転車バイク)などの話とか。

高級品とは?

2009-02-19 17:40:51 | Weblog
部屋を整理していたら、パーツが出てきたのでトモスに取り付けました。定番のカスタムですが、「トモス用」ではないので付けるのがいろいろと面倒でした。
ポン付け部品(無加工で取り付けることの出来る部品)は本等に素晴らしいものです^^。

高級品といえば、その名の通り「高級なモノ」です。
では「何が高級なのか?」といえば、例えば「素材」であったり「設計」であったり「加工方法」であったり「デザイン」であったりします。

素材の場合は、革製品などが分かりやすいと思います。「合成革」と「本革」の違いです。
どちらも工場で作りますけど、「本革」は生き物の皮を時間を掛けて加工して「革」になるので手間と費用が掛かります。
そして、元は生き物ですから捕まえなければいけません。「蛇やワニ」だったら捕まえるのも命がけです。という感じでしょうか。
あとは、「木目風」とか「カーボン調」とかの偽物と「木目」と「カーボン」の本物の違いなどです。

設計の場合は「新発明」や「性能を重視するあまり手が掛かる構造」という場合です。発明はトライ&エラーの連続です。
一回で上手く行けば良いでしょうが、違う結果が出たり、足りなかったりと時間と費用が掛かるものです。

加工は、例えば洗濯の際に「まとめて洗濯機に放り込む」のと「一枚一枚、手洗い」の差というところでしょうか?
あるいは機械で金属を削りだすのと「本物の職人」が削りだす場合、時間は掛かりますがその精度では人間が勝ちます。

デザインはある意味「集大成」です。このデザインにするために「素材が高くなった」とか「加工に手間が掛かった」など関連する要因が多く、その「構想」にもとても時間が掛かります。

こういった感じです。とにかく、「何かが高級」なのです。「高いのは高いなりのモノを持っている」のです。
一昔前、「価格破壊」という言葉が流行りました。「破壊されるものはそれなりのモノ」なのですが、疑わしい情報と言葉に惑わされて「本物の高級品」までそのように見られたことがありました。
「物の価値が分からない」と「そのような目でモノを見てしまう」のです。
ただ、昨今は「ブランド名」や「デザイナーの名前」が付いてるだけで「物としては安物なのに高い」というのもあります。
まさに「安物買いの銭失い」といったところです。(`ヘ`;)

ですから、たまには聞いた話だけでなく「良い物を見て目を養う」ことも大事ですね。(-_-)

ヨーロッパ製品は「ちゃちい」物のもありますが、「本物」が多いので価格相応といえるでしょう。最近は「ユーロ安」などで「逆に安い」ぐらいです。
残念な事は、最近の日本製品は「中国製」なのに「価格もそこそこする」のと「壊れる」物が増えてきたようなのです。うちもパソコンが使用して数年も経たないうちに故障して、
同じような故障が多く発生しているのにメーカーは「修理代¥10万~」などと平気で言う始末です。日本メーカーの質が低下しているのでしょうか・・・。

さて、「WAKOS」でお馴染みの「和光ケミカル」という新興のケミカルメーカーがあります。新興といっても10年以上は経ってますので、他の老舗メーカーと比べたらというぐらいです。
「WAKOS」の商品が出回り始めたころから「モノは良いが高い」という印象でした。「ケミカル」というものが「消耗品」であるために、少し高くても「高い」と感じたのでしょう。

「消耗品」はその名の通り、目に見えて減っていくものですから「極端なものでなければ安いほうが良い」と思ってしまうものです。ゴミ袋とかトイレットペーパーとかがそうですね。
ケミカルはバイクや自動車にとっては「消耗品」なので同じ感覚といえます。

うちの店を始めてから、和光ケミカルと取り引きがあるので営業の人がたまに回ってきます。
その際に「他所との比較を見せて欲しい」とよく言います。それに応じて「実演」を行なってくれるのですが、今回は「パーツクリーナー」でした。
パーツクリーナーは最近はホームセンターでも数百円で販売されています。それに対してWAKOSは¥1500-位です。
私も商売ですから「価格が3倍する」のをお客さんに納得してもらわなければいけません。さてその違いは・・・


画像はその結果です。プラスチックの板に油性塗料を吹き付けて「油汚れ」に例え、そこにパーツクリーナーを吹き付けました。右側の物はホームセンターで売っている数百円以内の物です。
右側の物は一度吹き付けたら、その後は殆ど落ちません。WAKOSの物は2、3回で流れ落ちました。Σw(゜д゜* )w
営業の人の話によると「成分がまったく違う」との事です。「素材と設計」が高級ということですね。さすがは日本製です。こうでなくては。(^^)b

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