言の葉・音の葉

名古屋バリガムラングループ
<スアラスクマ>かつのブログ

いい年の取り方

2012年01月28日 | 日常
最近、吉川晃司が気になる。きっかけはラジオで聞いた「あの夏を忘れない」過去の彼の曲がラジオでかかる度に何故か気になっていたのだが、この曲を聞いた時に「(いい意味で)変わったなぁ。色んな事が吹っ切れたのかも」

気になって調べてみて驚いた。
広島県民会議主催の子供達の夢を叶えるプロジェクト「夢配達人プロジェクト」に集まった 約3400通を超える応募の中から選ばれた“夢”。「被爆者に原爆の様子を聞いて、それを元に作曲家と一緒に歌を作って歌いたい」 その夢の発案者は広島県府中小学校の生徒だった。その卒業生であり、子供達の大先輩である 吉川晃司に作曲の依頼があり、夢の配達人役を快諾した。

彼は元々アイドル的存在でデビューした。自分も小学生の時にテレビで見ていた。"モニカ"は鮮烈だった。以来ロックアーティストとして活動していたと思うが、以後彼がどんな活動をしているのか正直あまり知らなかった。
広島出身で被爆二世。常に自分と向き合い、それが歳と共に深くなっての行動だと思う。そして昨年の震災後、すぐに被災地に向かい身を明かさずのボランティア活動を行う。その後、震災チャリティーとして布袋とのユニット"コンプレックス"を再結成しコンサートを行う。売上計6億5千万を全て寄付。以降はソロで"日本一心"と掲げたツアーを行いそれも全て寄付。何が彼をそこまで突き動かすのか?wowwowで彼のドキュメンタリーをやっていたので見た。

数年前には、永遠のヒーロー"仮面ライダー(スカル)"も演じている。
吉川自身が被災地で心に突き刺さった出来事を語る。「被災地で子供に話しかける。何を話そうか?そう、宮城は仮面ライダーの町(石ノ森章太郎ゆかりの地)仮面ライダーの話なら俺にも出来る。そう思い子供に仮面ライダーの話をした。しかし、そこの子に「好きじゃない」と言われた。その子のお母さんが言う「この子も前は仮面ライダーが好きだったんですよ。でも、仮面ライダーは津波の時に助けに来てくれなかった」とその子が言った。固まったと吉川は言う。

子供の時、男の子なら誰でも正義のヒーローに憧れた。男はバカだから子供の時の想いを持ち続けている。しかし現実とのギャップに苛まれている。吉川も然り。自らヒーローを演じた男が、自分はヒーローにはなれてないと赤裸々に語る。愚直なまでに真っ直ぐ。そして自分のカッコ悪さもさらけ出す。だからこそ胸を打たれるものがある。
社会に呑まれずに立ち向かい真っ直ぐに生きる。そんな人生を送る為にも頑張るぞと熱くなった。







最新の画像もっと見る

コメントを投稿