さんざん

南座でやっている新派の舞台に誘われたのは月曜日の夕方。

招待チケットを貰ったので水曜日に行ける？ってことだった。
ほんとは水曜日に映画に行くつもりだったけれど、前倒しして火曜日にした。
火曜日も会員割引で１３００円だし、まっ、いいか～。

で、、、演目を調べた限りではちょっとヤバそうだなぁと思っていた通り、一部の『滝の白糸』
これって泉鏡花の名作であるのは認めるけど、新派というより半分歌舞伎だよね。
主演の水芸を見せる“滝の白糸”さん（笑）も、白塗りの歌舞伎役者さん（だと思う）で、何気にでかい。
私、完全に独断と偏見なんだけど、男の人が女を演じる歌舞伎とその逆のパターンの宝塚には食指が伸びない。
いけないとは分かってるんだけど、完全に食わず嫌いで。
今回も克服できなかった。。。
しかも１１時開演で終わったのが１時前だからお腹、空いてきちゃって最後の裁判所のシーンなんか上の空。
おべんと食べた～い、って思ってる。

３０分の幕間を挟んで、、、この時間帯って眠いだろうな～と案じてたように、二部の『麥秋』も眠くてたまらない。
この二部が水谷八重子さんや波野久里子さんっていう新派を代表する女優さんの舞台なので期待していたんだけれど、小津 安二郎や山田洋次、なんて名前が見て取れるように、これってきっと（見たことないけど）東京物語風なんだろうな、と思ってた。
やっぱりそうで、昭和２９年、戦後復興なった鎌倉が舞台。
小津さんの映画で見かけるような関東の品のいい家庭で、言葉づかいが綺麗なんだよね。
ああ、こういう言葉、聞いたことあるある！って思いながら見てるんだけど、淡々としてて眠い眠い。
中高年というよりは高齢者が多い会場だからみんなリアルタイムでこの時代を過ごしてきたし興味あるんだろうなぁって思ってたけど、舟漕いでる人が多かった（笑）
誘ってくれた人も横で寝てた（笑）

タダで見せてもらって非常に申し訳ないんだけれど、テンポもゆったりしてるし、私には馴染めなかった。
勿体ないね。