遊asobu☆による保育士向上委員会

子育て中の方や、これからの保育士の方々のためになる、発達や保育ブログ、他バドミントン練習日記など。

発達障害と歯医者

2015年08月11日 | 障害児支援
発達障害にある子どもが歯医者に行くのは大ごとである

基本的にじっとしていられないのもあるし、唇や口腔内が過敏すぎて、手や器具で触れられたりしたら暴れたりしてしまう 治療で痛さを感じようものなら、医師の手を噛み付いてしまって重症を負わせてしまうことも珍しくない 

なので歯科医師が発達障害の子どもを受け入れていないところも多くある それも当然人権侵害であるけれども、現状やむを得ないところもある それは医師の発達障害や技術の無知や世間の無理解を解消しないと続くだろう 噛み付かれないように器具を使うこともできるし、暴れるのがひどい場合には全身麻酔も使える 

発達障害の子どもが歯の治療をふつうに受けるには、歯医者に行けるところから始めないといけない わけのわからないところへ連れて行かれるのも嫌だし、まして痛いことをされるところへ行くのは当然嫌に決まっている 発達障害があろうがなかろうがそれは同じだから、段階を踏んで、行けるところからスタートして、治療の部屋に入れる、治療の椅子に座れる、口を開ける、口に手を入れる、歯に器具で触れる、と段階を踏んで、しかも楽しく前向きな雰囲気にすることも大事 それだけ手間暇かけてやっと治療にこぎつける それを世の中の人に知ってもらわないと、なんであの子どもにあんなに時間をかけているんだ!となってたくさん患者さんが通うようなところにはまず通えない 歯医者さんの側で発達障害のある子どものために時間を確保するなり、特別な対応が求められる

そんなこんなを考えると、街の歯医者さんには対応はいまのところ不可能だろうって思う そうすると発達障害のある子どもは歯医者に行けない場合が多くなる 私の個人的な考えだけど、虫歯になって治療しないといけないとなったら、受け入れてくれる歯医者さんに行って、長い目でみると拘束してでも治療してしまうのがいいと思う 拘束は当然虐待だけれども、この場合は目的がはっきりしているから 結果本人の利益になるし大丈夫な範囲だろうと 私が見ていた子どもで実際にそうやって治療した子どもも何人かいる ふつうに通って治療までこぎつけようとしたら、そういう特別な対応が可能な歯医者に時間と手間をかけて通っている間に虫歯がさらに進行してしまう 労力の割に結果が伴わないことが多くなりそうに思う 理想は理想で現実的ではないように思う

結局、発達障害のある子どもは特に歯医者に通わせるのは周りも本人も負担が大きすぎるので、おやつに気をつけたり、歯磨きを含めて結局は虫歯予防が極めて重要になると思う