「ちゅうしんせい しょうえきせい もうまく みゃくらくまく しょう」
午前中の記事の続きです。
13年前、左目の異常に気付いた時の見え方は、下の画像の様に、歪みの程度は軽いものだった。
それでも、文字などをしっかり見る時に焦点が合う「黄斑部」に出来た歪のため、眼を凝らすほどぼやけてしまうと言う厄介な症状。
近くの比較的すいている眼科へ出かけ、タイトルの病名を告げられたが、詳しく検査してもらった方がいいでしょうと、レーザー設備もある市内の別の眼科を紹介された。
熊谷市内では人気のある(つまり非常に混み合う)高野眼科で精密検査を受ける事に。
受付けから2時間待ってようやく診察。
すぐ手術しましょうと言う言葉を期待していたが「FAG蛍光眼底検査」を受ける事に。
FAG蛍光眼底検査:腕の静脈から黄色の蛍光色素(フルオレセイン)を注射し、
眼底の血管内に循環させて撮影する。漿液が漏れている箇所などが特定できるらしい。
1週間後、瞳孔を広げる薬を両目に断続的に3回点眼し「FAG蛍光眼底検査」を受ける。
暫く待って、眼底撮影画像を見ながら、説明を受けるが・・・
今後の治療方針については、後日、院長から説明しますとの事。
そして1か月後、ようやく院長の診察を受けられる事に。
しかし院長から聞かされたのは残念な診断結果であった。
FAG蛍光眼底撮影の結果明らかになったのは、
漿液が漏出している部分が黄斑の中心窩(ちゅうしんか)だと言う事。
中心付近がボヤケる症状に変わってきたのも頷ける。
漏出部が判明したなら、いよいよ手術かと思いきや、
最も視力が敏感な中心窩にレーザーによる凝固術を施すと、
視力が0.1以下に低下してしまうと言うのだ。
どこの眼科でも中心窩のレーザー凝固術はやりません・・・と。
脈絡膜の血液循環を促す服薬療法で自然治癒を待つしかない。
次の診察は2ヵ月後。
睡眠不足とストレスに要注意との事だが・・・。
さらに4ヶ月の経過観察後、再び眼底の浮腫、漿液の漏出部の状態などを検査するFAG蛍光眼底撮影を受診した。
黄斑の中心窩(ちゅうしんか)に漏出していた血液中の蛋白成分は自然消滅し、新たな漏出は認められなかった。
しかし一度膨らませた風船の空気を抜いても完全に元に戻らないように、浮腫部にはシワ(タルミ)が残り歪が完全に解消する事は無いと言う。
また、原因も不明なので再発も有り得るとの事で、睡眠不足・ストレスに要注意だそうだ。
発症からほぼ半年経過したが、通院は一旦これで終了。
現状より悪化するようならあらためてという事になったが、その後眼科へは行っていない。
iPS細胞(人工多能性幹細胞)による「神経網膜シート」の移植手術(臨床研究)も実施され始めたが、この病気への適用は未定だ。
現状の見え方を確認して驚いた。
ぐちゃぐちゃだ。
もちろん、左目だけでは新聞は読めない。
相当大きな見出しなら・・・
焦点を上下左右にずらして歪んでいない網膜で読む。
そんな裏ワザを使うしかない。
メガネでは修正出来ないので諦めるしかない。
頼りの右目は・・・何とか機能してくれている。
今年の免許更新時、奇跡的に眼鏡なしでOKとなった。
しかし、夜間の運転は見え辛い事この上もない。
なので、夜はよほどの事がない限り運転しない。