2005年衆議院選挙 投票日まで残り約3週間。
小泉純一郎首相による「郵政解散」とも思える2005年衆議院選挙。
この解散及び選挙については、賛否両論あるだろう。
郵政事業を民営化することによる改革とは、小泉内閣発足時からの主張である。
今回の選挙における一番の焦点は、「今、郵政改革を推し進める(行う)べきか否か?」であろう。
現状の郵政事業では、
・郵務(郵便)
・貯金
・簡易保険
の3大業務がある。
このうち、郵務業務は赤字であり、貯金と簡易保険業務は黒字である(分析の仕方にもよるが、一般的な認識はこうであろう)。
民営化すれば、効率的な経営が求められ、郵政事業の赤字縮小に繋がるというもの。
そして、自助的な努力により、よりサービス向上に繋がるというもの。
民営化すれば、効率的な経営が求められるが故に、コスト高の要因となりがちな過疎地にある郵便局等が撤収されサービス低下を招くだけでなく、ユニバーサルサービス(全国均一的なサービスを提供すること)すら脅かすというもの。
民営化することによるメリットデメリットはさまざまなことが考えられ、一概にどれが正しくどれが誤っていると言えるほど、易しいものではない。
正直言って、GALANT's Cafeにも、どれだけのメリットが生じ、どれだけのデメリットが生じるのかは、皆目検討つかない。
が、GALANT's Cafeが認識していること。
今回の衆議院選挙は、単なる郵政改革選挙では、ない!
今回の衆議院解散は、郵政改革を問うのための解散だと言われることが多い。
人によっては、多くの国民が望んでもいない郵政改革を論点とした、他の多くの問題をないがしろにした『論点すり替え選挙』だと言う。
これは、本当か?
確かに一番の焦点は、郵政改革の是非を問うことなのだが。
本当の狙いは政治改革、いや、政治家改革、そして国民意識改革にあるのではないか?
参議院にて郵政改革法案が審議され、決議されるとき。
第一党である自由民主党(自民党)には、多くの(俗に言う)郵政議員が多数存在した。
いくら彼らを説得したところで、そう易々と、彼らが改革法案に合意するわけが無い。
そんなことをすれば、彼らの支持者達が黙っているわけがないもの。
しいては、自らの政治生命を左右することになるわけだ。
つまり、いくら自民党首脳部によって「全員合意せよ!」と命令を下したところで、造反議員が続出し、郵政改革法案は否決される可能性が高い。
#運がよければ可決されただろうが... その確立は相当低いと思われた。
このことは小泉首相も認識しているはずだ、GALANT's Cafeも思っていた。
一番気になっていたのは、その後、小泉首相がどう行動を起こすか?であった。
単純に、衆議院を解散しても、事態は大きく変わるとは思いにくい。
下手をすれば、自民党の議席を減らすだけで終わってしまう。
どうするのか?
本当に、どうするつもりなのか?
いつものように、ただただいたずらに騒ぐだけで終わるのか?
そう思った矢先。
・造反議員への自民党公認候補の公認はしない
・造反議員の選挙区には、敵対する自民党公認候補者を立てる
なんと、明確な闘争姿勢なのだろう!
こんな明確な姿勢を公にした自民党党首を、久々に見たような気がする。
これを小泉流パフォーマンスと思うか否か。
それは、その人次第だが。
これを、「自民党による自民党のための自民党の衆議院選挙」と思う方も多いだろう。
確かに小泉党首は、「古い自民党をぶっ壊す」と、自民党改革選挙とも取れることを述べている(あまり議論されることが少ないが、小泉潤一郎氏の功績は、自民党内に多数あった派閥を、片っ端から無力化したことだと言われている)。
確かに、それには違いない。
が。
GALANT's Cafeには、政治改革のための大きな一歩だと思うのだ。
このことで、郵政改革が、いやさまざまな政治改革が成功するか否か、それはわからない。
改革とは、やってみなければわからないものだ。
だから、やってみればいいのだ!
一番大切なことは。
問題があると感じたら、行動を起こすこと。
新たな問題が生じそうだから、行動を起こさない。
これが一番問題なのだ。
見て見ぬフリをして通り過ぎようとする。
これが一番問題なのだ。
問題があると思えば、どんどん変えてゆけばいい。
新たな問題が生じるから変えることはできない・さらに議論する必要があるという名目で問題を先送りしようとする議員は、政治選挙で罷免すればいいのだ(それが、本来の政治選挙なのだが)。
が、この国の政治選挙は。
おらが村の偉い人を祭りたてるための手段になりさがっていなかったか?
そして、そのおらが村の偉い人達を集団化させ(=派閥化)、密室で彼らのいいように決めさせる(=談合)だけになりさがっていなかったか?
その結果。
多くの国民は、誰を国会という代表の場に送り込んでも大した違いは生じないと、無力感を感じて放置していなかったか?
このことを考えていたときに、ズシンときた文章。
> 自らの行動は自らがリスクを負って決定し、他人に依存したり、他人に決めて
> もらおうとしない。
> 集団から逸脱することを厭わず、慣習・常識・世論(というものがあるなら)
> に疑問を持ち、総意に反する意見を発言できなければいけないのではないでしょうか?
>
> いずれにせよ、思考停止しないように気をつけていきたいということ、そして、
> 他人に行動や言動を強要されるのはイヤだし、強要するものイヤだということ、
> が言いたかったのです。
20050815の一日後で by ikkyuu_as_cousaku from Roller skates Park
ikkyuuさんが経験したこの事例は、政治でも会社経営でもなく。
街中で見かけたある若い集団の行動についてなのだが。
この文章の中には。
> 自分が所属するグループの総意や慣習・ルール、ムードに疑問を持つこと、持ったら
> それを発言すること。これがなければ、そのグループはいずれたった一つの因子によっ
> て死滅するのではないでしょうか?例えばたった一種類のウィルスに全員が感染した
> 結果、同じ症状で死滅するように。
そう。
そうなのだ。
今回の事例であれば、一人一人が、日本国という自分が所属するグループの総意や慣習・ルール、ムードに疑問を持つこと。そして、持ったらそれを発言(=投票)することではないのか?
そうすることが、自分で 何を見て、何を感じ、何を考えるか? に繋がる。
今回の選挙。
この選挙は、単に「郵政改革の審議を問う」だけの選挙ではない。
この選挙は、「政治家が、国民が、今までの手法を捨て、意識を変えてきたかどうか?」が問われる選挙になると思うのだ。
そして。
その選挙の結果を、世界中が見ているのだ。
日本国民は、自ら見て、感じて、考える人種であるのかどうか を。
だから。
GALANT's Cafeは、投票に行くよ、必ず。
P.S.
まぁ、話題が多いとある会社の若い社長を立候補させ、公認するとかしないとかはいかがなものかなーと思うのだけど(ましてや、彼が自ら言うところの政治への取組姿勢とか)。
が。
若い人々に「政治って面白そう」とか、「なにかが変わりそう」と関心を持たせて、「投票に行こう!」と思わせる大きな要因になるだろう。
その点では、いいことだと思う。
小泉純一郎首相による「郵政解散」とも思える2005年衆議院選挙。
この解散及び選挙については、賛否両論あるだろう。
郵政事業を民営化することによる改革とは、小泉内閣発足時からの主張である。
今回の選挙における一番の焦点は、「今、郵政改革を推し進める(行う)べきか否か?」であろう。
現状の郵政事業では、
・郵務(郵便)
・貯金
・簡易保険
の3大業務がある。
このうち、郵務業務は赤字であり、貯金と簡易保険業務は黒字である(分析の仕方にもよるが、一般的な認識はこうであろう)。
民営化すれば、効率的な経営が求められ、郵政事業の赤字縮小に繋がるというもの。
そして、自助的な努力により、よりサービス向上に繋がるというもの。
民営化すれば、効率的な経営が求められるが故に、コスト高の要因となりがちな過疎地にある郵便局等が撤収されサービス低下を招くだけでなく、ユニバーサルサービス(全国均一的なサービスを提供すること)すら脅かすというもの。
民営化することによるメリットデメリットはさまざまなことが考えられ、一概にどれが正しくどれが誤っていると言えるほど、易しいものではない。
正直言って、GALANT's Cafeにも、どれだけのメリットが生じ、どれだけのデメリットが生じるのかは、皆目検討つかない。
が、GALANT's Cafeが認識していること。
今回の衆議院選挙は、単なる郵政改革選挙では、ない!
今回の衆議院解散は、郵政改革を問うのための解散だと言われることが多い。
人によっては、多くの国民が望んでもいない郵政改革を論点とした、他の多くの問題をないがしろにした『論点すり替え選挙』だと言う。
これは、本当か?
確かに一番の焦点は、郵政改革の是非を問うことなのだが。
本当の狙いは政治改革、いや、政治家改革、そして国民意識改革にあるのではないか?
参議院にて郵政改革法案が審議され、決議されるとき。
第一党である自由民主党(自民党)には、多くの(俗に言う)郵政議員が多数存在した。
いくら彼らを説得したところで、そう易々と、彼らが改革法案に合意するわけが無い。
そんなことをすれば、彼らの支持者達が黙っているわけがないもの。
しいては、自らの政治生命を左右することになるわけだ。
つまり、いくら自民党首脳部によって「全員合意せよ!」と命令を下したところで、造反議員が続出し、郵政改革法案は否決される可能性が高い。
#運がよければ可決されただろうが... その確立は相当低いと思われた。
このことは小泉首相も認識しているはずだ、GALANT's Cafeも思っていた。
一番気になっていたのは、その後、小泉首相がどう行動を起こすか?であった。
単純に、衆議院を解散しても、事態は大きく変わるとは思いにくい。
下手をすれば、自民党の議席を減らすだけで終わってしまう。
どうするのか?
本当に、どうするつもりなのか?
いつものように、ただただいたずらに騒ぐだけで終わるのか?
そう思った矢先。
・造反議員への自民党公認候補の公認はしない
・造反議員の選挙区には、敵対する自民党公認候補者を立てる
なんと、明確な闘争姿勢なのだろう!
こんな明確な姿勢を公にした自民党党首を、久々に見たような気がする。
これを小泉流パフォーマンスと思うか否か。
それは、その人次第だが。
これを、「自民党による自民党のための自民党の衆議院選挙」と思う方も多いだろう。
確かに小泉党首は、「古い自民党をぶっ壊す」と、自民党改革選挙とも取れることを述べている(あまり議論されることが少ないが、小泉潤一郎氏の功績は、自民党内に多数あった派閥を、片っ端から無力化したことだと言われている)。
確かに、それには違いない。
が。
GALANT's Cafeには、政治改革のための大きな一歩だと思うのだ。
このことで、郵政改革が、いやさまざまな政治改革が成功するか否か、それはわからない。
改革とは、やってみなければわからないものだ。
だから、やってみればいいのだ!
一番大切なことは。
問題があると感じたら、行動を起こすこと。
新たな問題が生じそうだから、行動を起こさない。
これが一番問題なのだ。
見て見ぬフリをして通り過ぎようとする。
これが一番問題なのだ。
問題があると思えば、どんどん変えてゆけばいい。
新たな問題が生じるから変えることはできない・さらに議論する必要があるという名目で問題を先送りしようとする議員は、政治選挙で罷免すればいいのだ(それが、本来の政治選挙なのだが)。
が、この国の政治選挙は。
おらが村の偉い人を祭りたてるための手段になりさがっていなかったか?
そして、そのおらが村の偉い人達を集団化させ(=派閥化)、密室で彼らのいいように決めさせる(=談合)だけになりさがっていなかったか?
その結果。
多くの国民は、誰を国会という代表の場に送り込んでも大した違いは生じないと、無力感を感じて放置していなかったか?
このことを考えていたときに、ズシンときた文章。
> 自らの行動は自らがリスクを負って決定し、他人に依存したり、他人に決めて
> もらおうとしない。
> 集団から逸脱することを厭わず、慣習・常識・世論(というものがあるなら)
> に疑問を持ち、総意に反する意見を発言できなければいけないのではないでしょうか?
>
> いずれにせよ、思考停止しないように気をつけていきたいということ、そして、
> 他人に行動や言動を強要されるのはイヤだし、強要するものイヤだということ、
> が言いたかったのです。
20050815の一日後で by ikkyuu_as_cousaku from Roller skates Park
ikkyuuさんが経験したこの事例は、政治でも会社経営でもなく。
街中で見かけたある若い集団の行動についてなのだが。
この文章の中には。
> 自分が所属するグループの総意や慣習・ルール、ムードに疑問を持つこと、持ったら
> それを発言すること。これがなければ、そのグループはいずれたった一つの因子によっ
> て死滅するのではないでしょうか?例えばたった一種類のウィルスに全員が感染した
> 結果、同じ症状で死滅するように。
そう。
そうなのだ。
今回の事例であれば、一人一人が、日本国という自分が所属するグループの総意や慣習・ルール、ムードに疑問を持つこと。そして、持ったらそれを発言(=投票)することではないのか?
そうすることが、自分で 何を見て、何を感じ、何を考えるか? に繋がる。
今回の選挙。
この選挙は、単に「郵政改革の審議を問う」だけの選挙ではない。
この選挙は、「政治家が、国民が、今までの手法を捨て、意識を変えてきたかどうか?」が問われる選挙になると思うのだ。
そして。
その選挙の結果を、世界中が見ているのだ。
日本国民は、自ら見て、感じて、考える人種であるのかどうか を。
だから。
GALANT's Cafeは、投票に行くよ、必ず。
P.S.
まぁ、話題が多いとある会社の若い社長を立候補させ、公認するとかしないとかはいかがなものかなーと思うのだけど(ましてや、彼が自ら言うところの政治への取組姿勢とか)。
が。
若い人々に「政治って面白そう」とか、「なにかが変わりそう」と関心を持たせて、「投票に行こう!」と思わせる大きな要因になるだろう。
その点では、いいことだと思う。
新たに新党が出来たりして、面白いことになってきましたよ^^
これでいいのか?という問いは、「特に問題なく」自体が進行しているときには、ストレスになるからです。
TBありがとうございました。
ぱっ と周りを見渡しても、大小の問題が山ほどありますね。
一度には片付かないので、順番に片付けなければいけませんが...多すぎるので、順番すらつけられそうにないですね!
とりあえず、分かっている問題を解決できそうなにおい がする方に、投票してみましょうか?^^
無意識に考えている自分...って、ないですか?^^
考えようと意識したのではないのだけど、見聞きした物事について「なぜなんだろう?」と、考えていたり。
逆に、何も考えないようにするほうが、難しいように思えてきます(無 の境地ですね^^)。
人間って考えているのだけど、人に伝えようとか、意見を交わしてみようとすることが、大変な労力を要するのだと思っています。
とても共感いたしました。思わず足跡残します。
その通りだと思います。
またお邪魔いたします。
ようこそお越し下さいました。
執筆時には、読者の方に共感されるなどとは思ってもみませんでした。
今回の選挙は、なにかがかわるきっかけ になりそうな気がしてなりません。
お気軽に、お越しくださいね^^