⑤ヴィシュダチャクラの目覚め
プラナヤーマの後、数ヶ月は喉のところに精神集中を続けましたが、はじめは喉がいがらっぽくなったり、セキが出たりして、呼吸がしにくくなったりしました。
それをガマンして精神集中を続けていると、深いスミレ色、または淡く暗い紫色のような光が、首から上、または額の前に見え、それがしだいにひろがり、身体の意識も消え、落ちついた、とても安らかな状態になり、それから一切が消え去ったような無の状態になりました。これを私は、ヨーガの行を始めて四、五年目の後に、何回か経験しました。
ヴィシュダが目覚めて、無執着、自由になってから、過去、現在、未来のことが、その区別を越えた同一次元のものとして見えるようになりました。
また、ヴィシュダが目覚めると、聴覚が鋭くなるといわれます。私は幼い頃から中耳炎を病み、どちらの耳もよく聞こえません。特に左耳は、根治手術で。鼓膜も、中耳の小さな三つの骨もすべてとってしまったので、耳のそばに時計をくっつけても全然聞こえないのです。それでも、人のいうことがよくわかります。身体の耳ではない心の耳が働いているせいでしょうか。
・続きは次回に・・・・。