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2022年3月の日記




今月は全然読書できず読了できたのは2冊


「猫を抱いて象と泳ぐ」小川洋子

面白かった。
とてもとても面白かった。
風変わりな青年が
風変わりな人たちに囲まれながら
風変わりな場所で職を得る。

どのエピソードもちょっと奇妙でグロテスクで
物悲しい。
でも読んだあとにじんわりじんわりと
胸に迫る。
最後は泣けて仕方がなかった。

リトルアリョーヒンと呼ばれるようになった少年は
生まれつき口がくっついてしまっていて
自分のスネの皮膚を移植して唇を形成している。

デパートの屋上に連れてこられて
降ろすことができなくなった象に心を馳せ、

廃バスの中で暮らす
巨漢のとても優しい男性にチェスを習う。

こういう
現実だか非現実だかわからない設定に弱い。

どのエピソードもとても静かで
とても神経質でとても静謐で
素晴らしかった。
みんな風変わりだけれど
とてもとても優しい人々に囲まれている。

ああ、やっぱり小川洋子さんも好きだな。
「博士の愛した数式」とか「ミーナの行進」とかだと
ちょっといいエピソード過ぎて
物足りないなと思ってしまうけれど、
残酷なエピソードのグロテスクな描写の中でも
基本的に彼女の書く登場人物たちはとても優しい。


「岸辺のヤービ」梨木香歩
梨木香歩さんの少年少女向けの童話。

イギリスなどヨーロッパを思わせる
沼地にいる架空の生き物のお話。

ムーミンを読んでいるような
挿絵と文体。とてもおもしろかった。

ムーミンを久しぶりに読みたくなった。

ちょっと風変わりで神経質で
へんてこな設定が好きなのは
ムーミンの影響かもしれない。


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今月は
ホテルの一室にひたすら壁画を描くことから始まった。
とても楽しかったし
またやりたいお仕事だけれど
とにかく肩こりが酷かった。
四日くらいかけて完成。

その後、去年から引き続きやっている
お仕事をひたすら仕上げる日々。
今年の夏くらいに出来上がるのかな。


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ライブはギタージャンボリーに行った。
両国国技館で
基本的にギター一本でミュージシャンの方々が
歌を歌い、
次から次へと豪華な方々が出てくる。

初めて聞いた森山直太朗さんよかったなあ。
おしゃべりも上手だったなあ。
くるりの岸田さんの「ブレーメン」も最高だった。
そして目あての
フジファブリックの山内さんはトリで出てきて
いつものごとくギターを弾き倒しまくって最高でした。
ただただギターを弾き倒しまくるライブに行きたいな。

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夫の会社の方々と
お話する機会があり。
夫は料理好きで
今は家庭料理も沢山作ってくれるけれど
以前はフランス料理を採算度外視でよく作ってくれた。
だいたい友達と集まる時に腕を振るう。
パテカンとかなんだかいろいろ
(難しい名前過ぎてよくわからない)

夫の会社は料理専門の出版社なので
社員の方々は全員そういうものを作っているのかと
勝手に思っていたら
「作らん作らん」とブンブン手を振られて
びっくりした。
自分で作るよりレストランの方が美味しいからと。
そして料理を食べるのが好きだけれど
料理を作るのが好きとはかぎらないとも。

そうだったのか。
そうだったのかー。

今日も作ってくれた。ありがとう。

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二匹猫を飼っている。
そのうちの一匹の「きく」がこの頃
しきりに口を気にするようになった

去年くらいから口臭もひどく、
一度獣医の先生に7月くらいに診てもらったときは
大丈夫そうだったけど、

いよいよなんだかおかしいので今日また
同じ病院に行ったら
(保護猫でもらってきた時からずっと同じ病院に通っている)
歯石が大きく付着していて、歯茎が腫れていて
歯を三本も抜くことに。

びっくりした。
そんなに悪くなってただなんて。
本当にごめん。ごめんよ。
気付けなくて本当にごめん。

今日
歯も抜いたし、歯石も取ったし、
消炎剤と抗生物質ももらったし
徐々に腫れも引いて大丈夫になるはず。

いまはまだしきりに口を気にしている。

猫の痛みに気付くのが
いつも遅い。本当にごめん。






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