実は先日卒業したばかりで投稿権がないのかもしれませんが、今更Fuquaについて紹介させていただきます。
今回は昨年2月に掲載しました「Fuquaで参加できる実務経験について」の続きです。
実務経験ができるプロジェクトをまとめると、
- Fuqua Client Consulting Practicum(FCCP):グローバル、ローカル、For profit、Non-profitとプロジェクトを選ぶことができる。2011年度まで、Global Consulting Practicum(GCP:グローバル)とSmall Business Consulting (SBC:ローカル)という名前だった。
- Mentored Study in Entrepreneurship:地元企業でパートタイムでインターンをする。
- Independent Study:スポンサーになってくれる教授を探し、自分が選んだテーマについて研究する。企業に対するコンサルティングプロジェクトにすることも可能。
- P4E:同級生2,3人と実際のスタートアップ企業を立ち上げ、ビジネスをはじめる。資金資本を得るにはそのビジネスプランが認められなければいけない。
- Start-up Challenge:自分だけで、もしくは同級生とスタートアップ企業のビジネスプランをケースコンペティションという形で披露。ラウンドで審査があり、競争なので賞を得るのはかなり難しい。その代わりこのコンペで勝つと資金をもらえる。実際に企業を立ち上げる必要がある。
- Global Business Project(GBP)今はUNCが主催しており、Fuquaは学校としては参加していないが、個人で参加すること可能。FuquaのFCCPと同じような位置付け。
以下は私が参加したプロジェクトを紹介します。
- Global Business Project(GBP)
- Small Business Consulting (SBC) 今はFCCPの一部
- Mentored Study in Entrepreneurship(その3に掲載します)
1. Global Business Project(GBP)
(注)これは2012年度よりFuquaは正式には参加しない、ということになってしまいました。ただGBPはまだUnofficialで参加することができます。どういうことになるかというと、Inter-Institutional Registration といって他大学のクラスを履修し単位を取る、ということになります。ちなみにこのプログラムだけでなく、他の授業も履修できます。手続き自体はGBPの教授の許可を得て、FuquaのRegistration Officeに履修申請をするだけで、難しくはありません。私個人的にはこのGBPをお勧めします。
去年5月に遡ってしまいますが、実際にこのプロジェクトでブラジルに行ってきました。
- プロジェクトの流れ:
- 2012年2月:ポルトガル語をオンラインで履修開始。事前課題としてコンサルティングフレームワークについての本を読む
- 2012年3月:ワシントンDCでキックオフミーティング。他8大学のプロジェクトメンバーとクライアントが参加。元マッキんゼーコンサルタントのUNCの教授がコンサルティングフレームワークについてレクチャー
- 2012年3月~5月上旬:毎週チームメイトとスカイプでチームミーティング。その他毎週進捗をクライアントに報告
- 2012年5月中旬:ブラジルへ
- 2012年6月上旬:ブラジルでクライアントにプレゼンテーション
- ブラジルでの現地作業
- 場所:サンパウロ
- クライアント:某アメリカ製薬会社
- 課題:新しく進出したブラジル市場で、どの製品にプライオリティーをおくか、どこに製品を生産すべきか、という課題でした。
- チーム構成:中国人(ウィスコンシン大学MBA)、台湾人(メリーランド大学MBA)、アメリカ人(マイアミ大学MBA)、中国系アメリカ人(UNC MBA)、ブラジル人(UNICINOS、Master of Management)
- 日々の様子:終日クライアントのブラジル支社のメンバーにインタビュー。夜はチームとミーティング。一日9時間程度の作業です。週末は1回しかなかったので、その土日を利用して観光。最終日にプレゼンテーション
- プレゼンテーション:60~90分程度。現地支社のマネージメント他、テレフォンカンファレンスでカリフォルニアのVPも参加。
- 現地で予想外だったこと:ポルトガル語を練習したが、ブラジル支社の皆さんは英語が達者でインタビューはほとんど英語で済んだ。現地に到着してからプロジェクトのScopeが少し変わった。
- 現地で楽しかったこと:クライアントがプロジェクトの費用を一部負担するので、快適なホテルに泊まれた。サンパウロ観光ができた。他校MBAの友達がたくさんできた。そして、クライアントの将来のビジネスに貢献することができ、現地支社での知合いもでき、クライアントから感謝されたので嬉しかった。
- GBPの良いところ
- 他校MBAの友達ができる
- コストは他のプログラムにくらべ安い
- 各チームに指導教授がつき、現地では毎日教授がアドバイスをくれた。プレゼンテーションの内容も教授がチェックしてくれた
- コンサルティングの手法について学べた。クライアントへのプレゼン前に教授何人かが2回もプレゼンの練習を見てくれ、厳しいコメントをもらい、成長できた。
- 卒業後に入りたい製薬業界のプロジェクトができたので、グローバルレベルの製薬業界についてかなり勉強になった。
2. Small Business Consulting (SBC)(注)これは2012年度よりFuqua Client Consulting Practicum(FCCP)に統合されました。
これも申し訳在りませんが、去年5月に遡ってしまいます。
- プロジェクトの流れ:
- 2011年11月:キックオフミーティング
- 2011年12月:クライアントと初ミーティング
- 2012年1月~3月:クライアントと定期的にミーティングをし、進捗を報告。
- 2012年4月:プレゼンテーション
- 実際の作業
- 場所:地元ダーラム
- クライアント:非営利団体コンサルティング会社(パートナー2人、契約社員10人
- 課題:クライアントが引き受けるプロジェクトが多くなり、パートナー2人の負担が大きくなりすぎている。どのようにプロジェクト管理すべきか。今後のビジネスをどのように成長させていくべきか
- チーム構成:Fuquaの同級生4人がチームメイ
- 日々の様子:クライアントのミーティング後、各個人に振り当てられたトピックについてリサーチ。毎週2-3時間の作業だが、プレゼンテーションの直前は12時間くらいかけて、前日はほぼ徹夜
- プレゼンテーション:パートナー2人と教授3人にプレゼンテーション。プレゼンテーションだけでなく、クライアントに正式なレポートも提出した。
- 予想外だったこと:よくあることだが、クライアント自体も何が問題なのか明確でなく、何が問題であるか、チームで洗い出さなければいけなかった。
- 楽しかったこと:自分達の作業がクライアントへのレポートという形になったので嬉しかった。不明確なテーマのコンサルティングプロジェクトについて目的、ゴール、作業を洗い出すいい経験になった。コンサルティングプロジェクトにより自信がついた。